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ばふぁりんはいごうじょうえー81

バファリン配合錠A81

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

その他の循環器系の薬/血液凝固を防ぐ薬

解説タイトル

小用量アスピリン(血栓防止用)

一般名 解説

アスピリン・ダイアルミネート配合剤
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 81mg 1錠 5.70円

製薬会社 解説

ライオン=エーザイ

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

血行障害改善薬

規制 解説

使用量と回数 解説

1日1回1錠。1回4錠まで増量できる。川崎病の場合は,処方医の指示通りに服用。

識別コード 解説

その他 解説

保険収載年:2000/11

バファリン配合錠A81mg

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

慢性安定狭心症・不安定狭心症・心筋梗塞・虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作〈TIA〉,脳梗塞)における血栓・塞栓形成の抑制/冠動脈バイパス術(CABG),あるいは経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後における血栓・塞栓形成の抑制/[アスピリン・ダイアルミネート,アスピリンのみ]川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)

解説 解説

アスピリンを少量使用すれば上記の処方目的のような効果があることは以前からわかっていましたし,外国ではそうした適応が承認されていました。日本でも,適応症として認められていなかったときでも,実際にはこのような使い方をしていました。2000年よりそれが認められ,現在では優れた抗血小板薬として高い頻度で使用されています。
タケルダ配合錠,キャブピリン配合錠は,内部がアスピリン,その外側を胃・十二指腸潰瘍薬のランソプラゾール(プロトンポンプ阻害薬),ボノプラザンフマル酸塩(プロトンポンプ阻害薬)で包んだ錠剤で,アスピリンの重大な副作用の一つである胃・十二指腸潰瘍の低減をはかっています。そのため,この二つの配合錠は,胃潰瘍または十二指腸潰瘍の既往があるがアスピリンを長期服用しなければならない患者に限って処方されます。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*バファリン配合錠A81,バイアスピリン錠100mgの添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤および本剤の成分またはサリチル酸系製剤に対するアレルギーの前歴/消化性潰瘍/出血傾向/アスピリンぜんそく(非ステロイド系解熱鎮痛薬などによるぜんそく発作の誘発)またはその前歴/出産予定日12週以内の妊婦/低出生体重児,新生児,乳児/[タケルダ配合錠,キャブピリン配合錠のみ]アタザナビル硫酸塩(エイズ治療薬(2)),リルピビリン塩酸塩(エイズ治療薬(1))の服用中
(2)慎重に服用すべき場合……消化性潰瘍の前歴/肝機能障害・腎機能障害またはその前歴/気管支ぜんそく(アスピリンぜんそくを有する場合を除く)/アルコール飲料の常用者/手術・心臓カテーテル検査・抜歯前1週間以内の人/血液異常またはその前歴/出血傾向の素因のある人/妊婦(ただし,出産予定日12週以内の妊婦は禁忌)または妊娠している可能性のある人/小児/非ステロイド系消炎鎮痛薬の長期服用による消化性潰瘍のある人で,本剤の長期服用が必要であり,かつミソプロストール(プロスタグランジン製剤)による治療を行っている人/高齢者,幼児・小児/[アスピリン・ダイアルミネート配合剤のみ]アレルギーの前歴/高血圧/月経過多
(3)服用法……本剤は,空腹時には服用しないでください。胃からの出血をおこすことがあります。
(4)小児……米国で,サリチル酸系製剤(アスピリン)とライ症候群との関連性を示す報告があるので,原則として15歳未満の小児は服用しないでください。治療上やむを得ず服用する場合は状態に十分注意してください。
(5)女性……非ステロイド系解熱鎮痛薬を長期服用している女性に,一時的な不妊が認められたとの報告があります。
(6)その他……
・妊婦(出産予定日13週以前)での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック,アナフィラキシー(呼吸困難,全身潮紅,血管浮腫,じん麻疹など)。(2)ぜんそく発作の誘発。(3)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN),剥脱(はくだつ)性皮膚炎。(4)再生不良性貧血,血小板減少,白血球減少。(5)脳,消化管,肺,鼻,眼底などからの出血。(6)肝機能障害,黄疸。(7)消化性潰瘍,小腸・大腸潰瘍
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

[アスピリン]
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(じん麻疹,発疹,むくみ)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……めまい,興奮,頭痛/過呼吸,倦怠感
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……胃腸障害,嘔吐,腹痛,胸やけ,便秘,下痢,食道炎,口唇腫脹,吐血,吐きけ,悪心,食欲不振,胃部不快感/かゆみ,皮疹,膨疹,発汗/血管炎,心窩部(しんかぶ)痛/気管支炎,鼻炎/角膜炎,結膜炎,耳鳴り,難聴
(4)検査などでわかる副作用……貧血,血小板機能低下(出血時間延長)/腎機能障害/AST・ALT上昇/血圧低下/代謝性アシドーシス,低血糖

併用してはいけない薬 解説

[タケルダ配合錠,キャブピリン配合錠]アタザナビル硫酸塩(エイズ治療薬(2))(レイアタッツ),リルピビリン塩酸塩(エイズ治療薬(1))(エジュラント)→これらの薬剤の作用を弱めるおそれがあります。

注意して併用すべき薬

[アスピリン]
(1)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……クマリン系抗凝固薬(ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム),糖尿病薬(インスリン製剤(糖尿病治療薬(1)(インスリン製剤)))
(2)併用すると出血の危険性が増大するおそれがある薬剤……血液凝固阻止薬(ヘパリン製剤,ダナパロイドナトリウム,リバーロキサバン(凝固第X因子阻害薬),ダビガトラン(ダビガトラン),トロンボモデュリンアルファなど),抗血小板薬(チクロピジン塩酸塩(チクロピジン塩酸塩),シロスタゾール(シロスタゾール),クロピドグレル硫酸塩(クロピドグレル),オザグレルナトリウム,ベラプロストナトリウム(ベラプロストナトリウム),サルポグレラート塩酸塩(サルポグレラート塩酸塩),イコサペント酸エチル(イコサペント酸エチル)など),血栓溶解薬(ウロキナーゼ製剤,t-PA製剤)
(3)本剤との併用で副作用が強まることがある薬剤……メトトレキサート(メトトレキサート),バルプロ酸ナトリウム(バルプロ酸ナトリウム),炭酸脱水酵素抑制薬(アセタゾラミド(アセタゾラミド)など)
(4)本剤との併用で作用が弱まることがある薬剤……チアジド系利尿降圧薬(チアジド系薬剤)(ヒドロクロロチアジドなど),ループ利尿薬(ループ利尿薬)(フロセミド),ベーター・ブロッカー(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの)) (プロプラノロール塩酸塩,ピンドロールなど),ACE阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬))(エナラプリルマレイン酸塩など),ニトログリセリン製剤(亜硝酸誘導体),痛風治療薬(プロベネシド(プロベネシド),ベンズブロマロン(ベンズブロマロン))
(5)併用すると出血および腎機能の低下をおこすことがある薬剤……非ステロイド系解熱鎮痛薬(インドメタシン(インドール酢酸系NSAID),ジクロフェナクナトリウム(ジクロフェナクナトリウム)など)
(6)併用すると本剤の作用が弱まることがある薬剤……イブプロフェン(アリールプロピオン酸系NSAID),ナプロキセン(アリールプロピオン酸系NSAID),ピロキシカム(COXⅡ阻害薬
(7)併用すると消化性潰瘍をおこすことがある薬剤……ドネペジル塩酸塩(認知症治療薬(1)(アセチルコリンエステラーゼ阻害薬)
(8)併用すると腎障害をおこすことがある薬剤……タクロリムス水和物(タクロリムス水和物ほか),シクロスポリン(シクロスポリン
(9)本剤との併用で皮膚の異常出血,出血症状が報告されている薬剤……選択的セロトニン再取り込み阻害薬(フルボキサミンマレイン酸塩(選択的セロトニン再取り込み阻害薬),セルトラリン塩酸塩(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)など)
(10)本剤との併用で消化管出血が強まるおそれがある薬物……アルコール
(11)併用に注意すべきその他の薬剤……フェニトイン(フェニトイン),副腎皮質ステロイド薬(副腎皮質ステロイド薬)(ベタメタゾン,プレドニゾロン,メチルプレドニゾロンなど),リチウム製剤(躁病に用いる薬),ラマトロバン(鼻アレルギー治療薬),セラトロダスト(セラトロダスト

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • D

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27