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こればいんみに

コレバインミニ

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

その他の循環器系の薬/脂質異常症の薬

解説タイトル

コレスチラミン

一般名 解説

コレスチミド
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

顆粒剤 / 83% 1g 35.70円

製薬会社 解説

田辺三菱

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

高脂血症治療薬(脂質異常症用薬)

規制 解説

使用量と回数 解説

1回1.5gを1日2回。1日最大4g。

識別コード 解説

その他 解説

保険収載年:1999/5

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

高コレステロール血症/[コレスチラミンのみの適応症]レフルノミド(レフルノミド)の活性代謝物の体内からの除去/[コレスチミドのみの適応症]家族性高コレステロール血症

解説 解説

コレスチラミンは,陰イオン交換樹脂の一種で,アメリカではかなり以前から使われています。腸管でコレステロールの原料である胆汁酸と結合して糞便中への排泄量を増やすことで,コレステロールの吸収を阻害します。しかし,服用すべき量が多いのが欠点とされています。コレスチミドは,その点を改良しています。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*両剤の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……完全な胆道の閉塞により胆汁が腸管に排泄されない人/本剤の成分に対するアレルギーの前歴/[コレスチミドのみ]腸閉塞
(2)慎重に服用すべき場合……便秘・便秘の傾向,痔疾患/消化性潰瘍またはその前歴/出血傾向/肝疾患・肝機能障害またはその前歴/高齢者/[コレスチミドのみ]腸管狭窄/腸管憩室/嚥下困難
(3)服用法……[コレスチラミン]本剤は粉末剤です。必ず約100mLの水に溶かして服用してください。[コレスチミド]本剤が誤って気道に入ると膨潤し,呼吸困難をおこした症例が報告されているので,以下の点を遵守して服用してください→(1)錠剤・顆粒剤ともに十分量(200mL程度)の水で服用し,薬がのどの奥に残った場合はさらに水を飲み足します。(2)温水(湯,温かい茶など)で服用すると膨らんで服用できない場合があるので常温の水または冷水で服用します。(3)口の中に長く留めていると膨らんで服用できない場合があるので,速やかに飲み下します。(4)錠剤は1錠ずつ服用します。
(4)吸収阻害……脂溶性ビタミン(A・D・E・K),あるいは葉酸の吸収阻害がおこる可能性があります。長期に服用する場合は,これらを補給するよう注意が必要です。
(5)妊娠……[コレスチラミン]本剤の服用目的のひとつに,レフルノミドの活性代謝物の体内からの除去があります。レフルノミド製剤(レフルノミド)の服用中止後に妊娠を希望する女性は,本剤による薬物除去法施行後,少なくとも2回,血漿中レフルノミドの活性代謝物(A771726)の濃度を測定し,安全性を確認する必要があります。確認できない場合は,本剤の服用を継続します。
(6)定期検査……服用中は,定期的に血液検査を受ける必要があります。
(7)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)腸閉塞(高度の便秘,持続する腹痛,嘔吐など)。
[コレスチミドのみ](2)腸管穿孔。(3)横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

[コレスチラミン]
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ,顔面潮紅,熱感,紅斑)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……便秘,硬便,胃・腹部膨満感・不快感,腹鳴,食欲不振,吐きけ・嘔吐,下痢,軟便,腹痛,心窩部(しんかぶ)痛,胸やけ,胃潰瘍,歯肉腫脹/口腔内アフタ,めまい,頭痛,硝子体出血,耳鳴り,毛細管拡張,排尿障害,疲労
(3)検査などでわかる副作用……ALT・AST・AL-P・LDH・総ビリルビン上昇/BUN・クレアチニン上昇/白血球増多,ヘモグロビン・ヘマトクリット減少/CK上昇/カリウム上昇・低下,リン上昇,尿酸上昇,カルシウム・ビタミンD低下

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

[コレスチラミン]
(1)本剤と間隔をあけて併用すべき薬剤……以下の薬剤と併用するときは,本剤と4時間以上の間隔をあけてください→抗リウマチ薬(メトトレキサート(メトトレキサート),サラゾスルファピリジン(サラゾスルファピリジン)),非ステロイド系解熱鎮痛薬(ピロキシカム(COXⅡ阻害薬),メロキシカム(COXⅡ阻害薬),ジクロフェナクナトリウム(ジクロフェナクナトリウム),イブプロフェン(アリールプロピオン酸系NSAID),ナプロキセン(アリールプロピオン酸系NSAID),フェニルブタゾン,フルフェナム酸アルミニウム(メフェナム酸)),副腎皮質ステロイド薬(ヒドロコルチゾン(副腎皮質ステロイド薬)),免疫抑制薬(ミコフェノール酸モフェチル(ミコフェノール酸モフェチル)),チアジド系利尿降圧薬(チアジド系薬剤)(メチクラン,メフルシド),テトラサイクリン(テトラサイクリン系抗生物質),フェノバルビタール(バルビツール酸誘導体),バンコマイシン塩酸塩(バンコマイシン),甲状腺ホルモン製剤(甲状腺製剤),ジギタリス製剤(ジギタリス製剤),ラロキシフェン塩酸塩(選択的エストロゲン受容体モジュレーター),フィブラート系薬剤(フィブラート系薬剤)(ベザフィブラート,フェノフィブラート),ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム),エゼチミブ(エゼチミブ
(2)本剤と併用すると吸収が悪くなって血中濃度が低くなる薬剤……フルバスタチンナトリウム(HMG-CoA還元酵素阻害薬)→併用するときは,本剤と3時間以上の間隔をあけてください。
(3)本剤との併用で作用が弱まるおそれがある薬剤……ケノデオキシコール酸(ケノデオキシコール酸
(4)本剤と併用すると作用に影響が現れる薬剤……アカルボース(食後過血糖改善薬
(5)本剤との併用で高クロール性アシドーシスをおこすおそれがある薬剤……スピロノラクトン(スピロノラクトン

海外評価 解説

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プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27