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いこさぺんとさんえちる

イコサペント酸エチル

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

その他の循環器系の薬/血行障害などの薬

解説タイトル

イコサペント酸エチル

一般名 解説

イコサペント酸エチル
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

カプセル剤 / 300mg 1カプセル 13.00円
カプセル剤 / 300mg 1包 12.00円
カプセル剤 / 600mg 1包 23.20円
カプセル剤 / 900mg 1包 32.30円

製薬会社 解説

日医工

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

血行障害改善薬

規制 解説

使用量と回数 解説

[高脂血症]基本的注意の(3)を参照。[閉塞性動脈硬化症(エパデールEMを除く)]1回600mgを1日3回。

識別コード 解説

300mg 包装コード:135

その他 解説

保険収載年:1990/5

イコサペント酸エチル粒状カプセル600mg(日医工)

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

高脂血症/[イコサペント酸エチルのみの適応症(エパデールEMを除く)]閉塞性動脈硬化症に伴う潰瘍・疼痛・冷感の改善

解説 解説

オメガ-3-トリグリセリドの一種で,魚の油から生成したものです。
EPA(イコサペント酸エチル)単剤のものは,2012年12月にOTC薬(大衆薬)としても承認されました。DHA(ドコサヘキサエン酸エチル)も含むものは2012年9月に新規承認されましたが,成分量は異なるとはいえ,同じ組み合わせのものがサプリメントとしてすでに広く出回っています。かなり高い薬価が付けられましたが,費用に見合った効果が期待できるのか,注意する必要があります。
EPAのエパデールEMは,すでにあるエパデール・エパデールSにEM(乳化剤)を加えた改良型製剤で,消化管からのEPAの吸収を高めた自己乳化型新規高純度EPA製剤です。服用量と回数が他のEPA製剤と異なるので注意が必要です(基本的注意の(3)を参照)。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*イコサペント酸エチル(エパデール,エパデールS,エパデールEM),オメガ-3脂肪酸エチル(ロトリガ)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……出血している人(血友病,毛細血管脆弱(ぜいじゃく)症,消化管潰瘍,尿路出血,喀血,硝子体出血など)/[オメガ-3脂肪酸エチルのみ]本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……出血の危険性が高い人(月経期間中,出血傾向,外傷,手術の予定など)/[エパデールEMを除く]抗凝固薬・抗血小板薬の服用中
(3)イコサペント酸エチルの服用法……(1)エパデールEMは1回2gを1日1回,食直後に服用します。ただし,トリグリセリドの高値の程度により1回4g,1日1回まで増量できます。(2)エパデールEM以外の製剤は,1回900mgを1日2回または1回600mgを1日3回,食直後に服用。ただし,トリグリセリドの高値の程度により1回900mg,1日3回まで増量できます。(3)本剤およびオメガ-3脂肪酸エチルはいずれも噛まずに服用してください。また,空腹時に服用すると吸収が悪くなるので食直後に服用してください。
(4)定期検査……服用中は,定期的に血液検査を受ける必要があります。
(5)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:[イコサペント酸エチルのエパデールEMを除く]原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。[エパデールEMのみ]治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)肝機能障害,黄疸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

[イコサペント酸エチル]
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみなど)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……出血傾向(皮下出血,血尿,歯肉出血,眼底出血,鼻出血,消化管出血など)/せき,呼吸困難
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……悪心・嘔吐,腹部不快感,下痢,腹痛,胸やけ,食欲不振,便秘,口内炎,口渇,腹部膨満感,鼓腸/頭痛・頭重感,めまい,ふらつき,眠け,不眠,しびれ/関節痛,筋肉痛,四肢痛,筋けいれん(こむら返りなど)/顔面潮紅,ほてり,発熱,動悸,むくみ,頻尿,全身倦怠感,女性化乳房,耳鳴り,発汗,ざ瘡(にきび)
(4)検査などでわかる副作用……貧血/AST・ALT・AL-P・γ-GTP・LDH・ビリルビン上昇/BUN・クレアチニン上昇/CK上昇/尿酸上昇,血圧上昇

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると出血傾向をおこすおそれがある薬剤……抗凝固薬(ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム)など),抗血小板薬(アスピリン(アスピリン)(小用量アスピリン(血栓防止用)),インドメタシン(インドール酢酸系NSAID),チクロピジン塩酸塩(チクロピジン塩酸塩),シロスタゾール(シロスタゾール)など)

海外評価 解説

  • 4点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27