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とらんでーと
トランデート
内服薬
種別
内服薬
大分類/中分類
血圧の薬/血圧降下薬
解説タイトル
ベーター・ブロッカー(適応症が高血圧症のみのもの)
剤形/保険薬価 解説
錠剤 / 50mg 1錠 10.90円
錠剤 / 100mg 1錠 19.20円
製薬会社 解説
サンドファーマ=サンド
先発/ジェネリック 解説
先発品
分類 解説
交感神経α・β受容体遮断薬
規制 解説
劇薬
使用量と回数 解説
1日150mgから開始,効果が不十分なときは450mgまで徐々に増量,3回に分けて服用。
識別コード 解説
50mg 本体コード:GLAXO T 50
100mg 本体コード:GLAXO T 100
その他 解説
保険収載年:1983/2
※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
処方目的 解説
解説 解説
ここで取り上げた薬剤の適応症は高血圧症のみで,狭心症や不整脈を伴う高血圧症にはアテノロール・アロチノロール塩酸塩・インデノロール塩酸塩・カルテオロール塩酸塩・ナドロール・ピンドロール・プロプラノロール塩酸塩・メトプロロール酒石酸塩など(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))のように,狭心症や不整脈にも効果がある薬のほうがよく使われます。
また,狭心症を伴う高血圧症には,塩酸ブニトロロール・プロプラノロール塩酸塩・ニプラジロール・チリソロール塩酸塩・セリプロロール塩酸塩・ベタキソロール塩酸塩・カルベジロールなど(ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの))が使われます。
なお,ラベタロール塩酸塩を除くその他の製剤は,胎児にさまざまな悪影響を及ぼすため,妊婦または妊娠している可能性のある人には「禁忌薬(服用してはいけない薬)」となっています。
使用上の注意
警告 解説
基本的注意 解説
(1)服用してはいけない場合……糖尿病性ケトアシドーシス,代謝性アシドーシス/高度の徐脈(著しい洞性徐脈),房室ブロック(Ⅱ・Ⅲ度),洞房ブロック/心原性ショック,肺高血圧による右心不全,うっ血性心不全/気管支ぜんそく,気管支けいれんのおそれのある人/本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……うっ血性心不全のおそれのある人/房室ブロック(Ⅰ度)/末梢循環障害/低血糖症,コントロール不十分な糖尿病,長期間絶食状態/肝機能障害/重い腎機能障害/甲状腺中毒症/小児,高齢者
(3)急な服用中止……類似化合物(プロプラノロール塩酸塩(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの)))を服用中の狭心症の人が本剤の服用を急に中止すると,症状が悪化したり,心筋梗塞をおこしたとの報告があります。また,甲状腺中毒症の人が急に中止すると,症状が悪化することがあります。自己判断で服用を中止しないようにしてください。
(4)危険作業に注意……本剤を服用すると,めまい,ふらつきがおこることがあります。服用中は,高所作業や自動車の運転など危険を伴う機械の操作は十分に注意してください。
(5)白内障手術での注意……本剤と類似したα受容体遮断薬であるタムスロシン(排尿障害改善α1受容体遮断薬)を服用中または服用経験のある患者で,白内障手術中に術中虹彩緊張低下症候群(縮瞳型症候群の一種)が現れたとの報告があります。このため白内障手術中の合併症が増加するおそれがあるので,本剤の服用または服用歴について手術前に執刀医に伝えてください。
(6)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
重大な副作用 解説
[カルテオロール塩酸塩](1)徐脈性不整脈(房室ブロック,洞不全症候群,洞房ブロック,洞停止など),うっ血性心不全(またはその悪化),冠れん縮性狭心症。(2)失神。
[メトプロロール酒石酸塩](1)心原性ショック。(2)うっ血性心不全,房室ブロック,徐脈,洞機能不全。(3)ぜんそく症状の誘発・悪化。(4)肝機能障害,黄疸。
[ベバントロール塩酸塩](1)心不全,房室ブロック,洞機能不全(著明な洞性徐脈,洞房ブロックなど)。(2)ぜんそく発作の誘発・悪化,呼吸困難。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用 解説
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……霧視,涙液分泌減少
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……苔癬様皮疹/頭痛,不眠,眠け,しびれ感,ふるえ,抑うつ/めまい,立ちくらみ,徐脈,胸痛/レイノー症状の悪化,冷感/ぜんそく様症状,気管支けいれん/悪心・嘔吐,胃痛,腹痛,便秘,消化不良,口渇/尿閉/頭皮異常感,倦怠感,むくみ,筋肉痛,陰萎(いんい),勃起不全,疲労感,鼻閉,発汗,悪寒,性欲減退,射精不能
(4)検査などでわかる副作用……房室ブロック/AST・ALT・γ-GTP,AL-Pなどの上昇/BUN上昇/CK上昇
併用してはいけない薬 解説
注意して併用すべき薬
(2)併用すると血糖降下作用が強まるおそれがある薬剤……血糖降下薬(インスリン(糖尿病治療薬(1)(インスリン製剤)),トルブタミド,アセトヘキサミド(糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系))など)
(3)併用すると本剤の作用が強まるおそれがある薬剤……シメチジン(ヒスタミンH2受容体拮抗薬)
(4)併用すると本剤の降圧作用が弱まるおそれがある薬剤……非ステロイド性抗炎症薬(インドメタシン(インドール酢酸系NSAID)など)
(5)併用すると振戦(ふるえ)が現れやすい薬剤……三環系抗うつ薬(イミプラミン塩酸塩,アミトリプチリン塩酸塩(三環系抗うつ薬),デシプラミンなど)
(6)併用すると本剤との相互作用によって高血圧症,徐脈をおこすおそれがある薬剤……交感神経刺激薬(アドレナリンなど)
海外評価 解説
- 5点
プレグナンシー・カテゴリー 解説
- C
- [ご利用上の注意]
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
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データ更新日:2023/09/27