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ろどぴん

ロドピン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

精神神経科の薬/統合失調症の薬

解説タイトル

その他の抗精神病薬

一般名 解説

ゾテピン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

細粒剤 / 10% 1g 45.20円
細粒剤 / 50% 1g 196.70円
錠剤 / 25mg 1錠 12.00円
錠剤 / 50mg 1錠 21.00円
錠剤 / 100mg 1錠 58.00円

製薬会社 解説

LTLファーマ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

精神科用薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

1日75~150mgを分けて服用。1日450mgまで増量可。

識別コード 解説

100mg 本体コード:611
25mg 本体コード:621
50mg 本体コード:651

その他 解説

保険収載年:1981/12

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

統合失調症

解説 解説

ゾテピンは三環系のジベンゾチエピンに属し,D1(ドパミン1)・D2(ドパミン2)・セロトニン2・H1(ヒスタミン1)受容体に拮抗して効果を現します。また,オキシペルチンはインドール誘導体です。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*ゾテピン(ロドピン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……昏睡状態,循環虚脱状態の人/バルビツール酸誘導体(バルビツール酸誘導体)・麻酔薬などの中枢神経抑制薬の強い影響下にある人/アドレナリンの使用中(アナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く)/本剤の成分,フェノチアジン系薬剤(フェノチアジン系薬剤)およびその類似薬剤に対するアレルギー
(2)特に慎重に服用すべき場合(原則禁忌,処方医と連絡を絶やさないこと)……皮質下部の脳障害(脳炎,脳腫瘍,頭部外傷後遺症など)の疑いがある人
(3)慎重に服用すべき場合……肝機能障害,血液障害/褐色細胞腫・動脈硬化症・心疾患の疑いがある人/重症ぜんそく,肺気腫,呼吸器感染症/てんかんなどのけいれん性疾患またはこれらの前歴/高温環境下にある人/脱水・栄養不良状態などを伴う身体的疲弊/不動状態,長期臥床,肥満,脱水状態など/高齢者
(4)かくされる嘔吐……本剤には嘔吐を抑える作用があるので,薬物中毒,腸閉塞,脳腫瘍などによる嘔吐症状をかくすことがあります。
(5)突然死……服用中,原因不明の突然死が報告されています。
(6)血栓塞栓症……肺塞栓症,深部静脈血栓症などの血栓塞栓症がおこることがあります。不動状態,長期臥床,肥満,脱水状態などの危険因子がある人は十分に注意して,息切れ,胸痛,四肢の疼痛,むくみなどがみられたらすぐに処方医に連絡してください。
(7)悪性症候群……本剤の服用によって悪性症候群がおこることがあります。無動緘黙(かんもく)〈緘黙=無言症〉,強度の筋強剛, 嚥下(えんげ)困難, 頻脈, 血圧の変動, 発汗などが発現し,引き続いて発熱がみられたら, 服用を中止して体を冷やす, 水分を補給するなどして,ただちに処方医へ連絡してください。高熱が続き, 意識障害, 呼吸困難, 循環虚脱, 脱水症状, 急性腎障害へと移行して死亡した例が報告されています。
(8)殺虫剤……服用中は,有機燐系の殺虫剤には触れないようにしてください。殺虫剤の毒性を強め,縮瞳や徐脈などの症状が現れることがあります。
(9)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(10)その他……
・妊婦での安全性:原則として服用禁止。
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)悪性症候群。(2)食欲不振,悪心・嘔吐,著しい便秘などから移行する麻痺性イレウス(腸閉塞)。(3)心電図異常。(4)けいれん発作。(5)無顆粒球症,白血球減少。(6)肺塞栓症, 深部静脈血栓症などの血栓塞栓症。(7)(長期服用により)遅発性ジスキネジア(口周部などの不随意運動)。(8)抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH:低ナトリウム血症,低浸透圧血症,尿中ナトリウム排泄量の増加,高張尿,けいれん,意識障害など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,皮膚のかゆみ)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……頻脈,息苦しさ
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……便秘,悪心・嘔吐,食欲不振,腹部不快感,下痢,口内炎,食欲亢進,腹部膨満感/錐体外路(すいたいがいろ)症状:パーキンソン症候群(手指振戦,流涎(りゅうぜん)(よだれ),筋強剛,運動減少,歩行障害,膏顔(こうがん)(脂ぎった顔面の皮膚),仮面様顔貌(がんぼう)など),ジスキネジア(構音障害,眼球回転発作,嚥下障害,姿勢異常など),アカシジア(静坐不能)/眠け,不眠,不安・焦燥,不穏・興奮,易刺激,意識障害,性欲亢進/脱力・倦怠感,口渇,めまい,頭痛・頭重,鼻づまり,排尿困難,しびれ感,失禁,発汗,頻尿/月経異常,乳汁分泌/視覚障害,むくみ,発熱,味覚異常,体重増加,体重減少
(4)検査などでわかる副作用……肝機能障害/血圧降下,不整脈/脳波異常/血清尿酸低下/瞳孔散大

併用してはいけない薬 解説

[ゾテピン]アドレナリン(ボスミン;アナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く)→アドレナリンの作用を逆転させ,重い血圧低下をおこすことがあります。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると相互に中枢神経抑制作用が強まることがある薬剤など……バルビツール酸誘導体(バルビツール酸誘導体),麻酔薬/アルコール
(2)併用すると相互に腸管麻痺などの重い抗コリン性の毒性が強まる薬剤……抗コリン作用のある薬剤(抗コリン性抗パーキンソン薬(抗コリン性パーキンソン症候群治療薬),三環系抗うつ薬(三環系抗うつ薬)など)
(3)併用すると相互に作用が弱まることがある薬剤……レボドパ製剤(ドパミン前駆物質(レボドパ)
(4)併用すると内分泌機能異常や錐体外路症状が現れやすくなる薬剤……メトクロプラミド(メトクロプラミド),ドンペリドン(ドンペリドン
(5)併用すると相互に降圧作用が強まることがある薬剤……降圧薬

海外評価 解説

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プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27