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くれみん

クレミン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

精神神経科の薬/統合失調症の薬

解説タイトル

イミノベンジル系抗精神病薬

一般名 解説

モサプラミン塩酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

顆粒剤 / 10% 1g 109.10円
錠剤 / 10mg 1錠 12.20円
錠剤 / 25mg 1錠 28.10円
錠剤 / 50mg 1錠 55.40円

製薬会社 解説

田辺三菱

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

精神科用薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

1日30~150mgを3回に分けて服用。1日300mgまで増量可。

識別コード 解説

10mg 包装コード:Y-CR 10 本体コード:Y CR 10
25mg 包装コード:Y-CR 25 本体コード:Y CR 25
50mg 包装コード:Y-CR 50 本体コード:Y CR 50

その他 解説

保険収載年:1991/3

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

統合失調症

解説 解説

日本で最初に開発されたカルピプラミン塩酸塩水和物(現在は販売終了)に代表される抗精神病薬で,フェノチアジン系やブチロフェノン系薬剤と同じ様に使われます。抗精神病薬の場合に問題となる錐体外路(すいたいがいろ)系副作用は比較的弱いとされています。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*クロカプラミン塩酸塩(クロフェクトン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……昏睡状態,循環虚脱状態の人/バルビツール酸誘導体・麻酔薬などの中枢神経抑制薬の強い影響下にある人/アドレナリンの使用中(アナフィラキシーの救急治療,または歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く)/本剤の成分またはイミノジベンジル系薬剤に対するアレルギー
(2)慎重に服用すべき場合……心・血管疾患,低血圧,またはこれらの疑い/肝機能障害/血液障害/てんかんなどのけいれん性疾患またはこれらの前歴/甲状腺機能亢進状態/脱水・栄養不良状態などを伴う身体的疲弊/不動状態,長期臥床,肥満,脱水状態などの人/高齢者,小児
(3)かくされる嘔吐……本剤には嘔吐を抑える作用があるので,薬物中毒,腸閉塞,脳腫瘍などによる嘔吐症状をかくすことがあります。
(4)突然死……服用中,原因不明の突然死が報告されています。
(5)血栓塞栓症……肺塞栓症,深部静脈血栓症などの血栓塞栓症がおこることがあります。不動状態,長期臥床,肥満,脱水状態などの危険因子がある人は十分に注意して,息切れ,胸痛,四肢の疼痛,むくみなどがみられたらすぐに処方医に連絡してください。
(6)悪性症候群……本剤の服用によって悪性症候群がおこることがあります。無動緘黙(かんもく)〈緘黙=無言症〉,強度の筋強剛, 嚥下(えんげ)困難, 頻脈, 血圧の変動, 発汗などが発現し,引き続いて発熱がみられたら, 服用を中止して体を冷やす, 水分を補給するなどして,ただちに処方医へ連絡してください。高熱が続き, 意識障害, 呼吸困難, 循環虚脱, 脱水症状, 急性腎障害へと移行して死亡した例が報告されています。
(7)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(8)その他……
・妊婦での安全性:服用しないことが望ましい。
・授乳婦での安全性:服用中および服用後一定期間は授乳しないことが望ましい。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)悪性症候群。(2)無顆粒球症,白血球減少。(3)長期服用による,口周部などの不随意運動(遅発性ジスキネジア)。(4)食欲不振,悪心・嘔吐,著しい便秘などから移行する麻痺性イレウス。(5)けいれん,意識障害などを伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)。(6)肺塞栓症,深部静脈血栓症などの血栓塞栓症(息切れ,胸痛,四肢の疼痛,むくみなど)。(7)心室頻拍(トルサード・ドゥ・ポアントを含む)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……頻脈,胸内苦悶感などの心障害
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……錐体外路(すいたいがいろ)症状:パーキンソン症候群(手指振戦,筋強剛,流涎(りゅうぜん)(よだれ)など),ジスキネジア(口周部,四肢などの不随意運動など),ジストニア(眼球上転,眼瞼けいれん,舌突出,痙性斜頸,頸後屈,体幹側屈,後弓反張など),アカシジア(静坐不能)/不眠,幻覚・妄想の顕在化,衝動性の増悪,焦躁感,不穏,不安・興奮,眠け,めまい,頭痛・頭重,言語障害,立ちくらみ/食欲不振,悪心・嘔吐,便秘,胃部不快感,腹部膨満感/体重増加,乳汁分泌,性欲亢進,月経異常/複視/倦怠感,口渇,発汗,乏尿
(4)検査などでわかる副作用……血圧降下/血液障害/肝機能障害/PBI(タンパク結合ヨウ素)上昇

併用してはいけない薬 解説

アドレナリン(ボスミン;アナフィラキシーの救急治療,または歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く)→アドレナリンの作用を逆転させ,重い血圧降下をおこすことがあります。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると相互に中枢神経抑制作用が強まる薬剤・薬物……バルビツール酸誘導体(バルビツール酸誘導体),麻酔薬/アルコール
(2)併用すると内分泌機能調節異常,錐体外路症状が現れるおそれがある薬剤……メトクロプラミド(メトクロプラミド),ドンペリドン(ドンペリドン
(3)併用すると相互に作用が弱まる薬剤……レボドパ製剤(ドパミン前駆物質(レボドパ)),ブロモクリプチンメシル酸塩(乳汁分泌異常症治療薬
(4)併用すると以下の副作用をおこすおそれがある薬剤……炭酸リチウム(躁病に用いる薬)→心電図変化,重症の錐体外路症状,持続性のジスキネジア,突発性のシンドローム・マリン(悪性症候群),非可逆性の脳障害
(5)本剤との併用で重い血圧低下をおこすことがある薬剤……アドレナリン含有歯科麻酔薬(リドカイン塩酸塩・アドレナリン酒石酸水素塩注射薬)

海外評価 解説

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プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2024/10/15