お薬検索
ぷれどにぞろん
プレドニゾロン
内服薬
種別
内服薬
大分類/中分類
痛み・炎症・熱の薬/ステロイド内服薬
解説タイトル
副腎皮質ステロイド薬
剤形/保険薬価 解説
錠剤 / 5mg 1錠 9.80円
製薬会社 解説
東和
先発/ジェネリック 解説
先発品
分類 解説
副腎皮質ステロイド
規制 解説
使用量と回数 解説
1日5~60mg(散剤は0.5~6g)を1~4回に分けて服用。悪性リンパ腫に用いる場合は,抗悪性腫瘍薬との併用において1日量として100mg/m2(体表面積)まで服用できる。川崎病の急性期に用いる場合は,1日体重1kgにつき2mg (最大60mg)を3回に分けて服用。
識別コード 解説
5mg 包装コード:Tw. P.S 本体コード:P.S
その他 解説
保険収載年:1957/4
※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
処方目的 解説
フルドロコルチゾン酢酸エステルの処方目的は,塩喪失型先天性副腎皮質過形成症,塩喪失型慢性副腎皮質機能不全(アジソン病)の治療となっています。
なお,デキサメタゾン(経口・経管・静注)は,免疫抑制・調整薬として新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症の治療に,中等症・重症の患者を対象として使われています。
解説 解説
現在,日本で発売されている副腎皮質ステロイド薬は,コルチゾン酢酸エステル,ヒドロコルチゾン,デキサメタゾン,トリアムシノロン,ベタメタゾン,プレドニゾロンなどです。薬のなかでも,使い方が最もむずかしいものの一つで,細菌による感染症を誘発したり,胃・十二指腸潰瘍,糖尿病,副腎機能の低下,精神障害などをおこすことがあるので,次のことに注意します。
(1)他に適当な治療法があるときは,なるべく使わないようにします。
(2)本剤を服用しているときは,副作用の出現に十分に注意し,ストレスにさらされないようにし,服用中に事故にあった場合は,すぐに処方医に連絡します。
(3)急に服用をやめると,熱が出たり,頭痛,食欲不振,脱力感,筋肉痛,関節痛,ショック症状がおこることがあるので,自分勝手に服用を中止してはいけません。
使用上の注意
警告 解説
基本的注意 解説
(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/デスモプレシン酢酸塩水和物(ミニリンメルト(夜尿症・夜間頻尿治療薬):男性における夜間多尿による夜間頻尿)の服用中
(2)特に慎重に服用すべき場合(治療上やむを得ないと判断される場合を除き服用は避けること)……有効な抗菌薬の存在しない感染症,全身の真菌症/消化性潰瘍/精神疾患/結核性疾患/単純疱疹性角膜炎,後のう白内障,緑内障/高血圧症/電解質異常/血栓症/最近行った内臓の手術創がある人/急性心筋梗塞の前歴
(3)慎重に服用すべき場合……感染症(有効な抗菌薬の存在しない感染症,全身の真菌症を除く)/糖尿病/骨粗鬆症(こつそしょうしょう)/腎不全/甲状腺機能低下/肝硬変,脂肪肝/脂肪塞栓症/重症筋無力症/B型肝炎ウイルスのキャリアまたは既往感染者/強皮症/小児,高齢者
(4)食事……服用中は,カリウム,ビタミン,タンパク質に富んだもので,脂肪,糖質,塩分の少ないものをとるようにします。
(5)水痘・麻疹……本剤を服用中に水痘(水ぼうそう),麻疹(はしか)に感染すると,致命的な経過をたどることがあるので,十分な注意が必要です。
(6)急な服用中止……連用後,服用を急に中止すると,ときに発熱,頭痛,食欲不振,脱力感,筋肉痛,関節痛,ショックなどの離脱症状が現れることがあるので,自己判断で中止してはいけません。離脱症状が現れた場合は,ただちに処方医へ連絡してください。
(7)生ワクチン……服用中,あるいは服用中止後6カ月以内の場合は,どんな生ワクチンでも接種してはいけません。服用中の接種で神経障害,抗体反応の欠如がおこったという報告があります。
(8)服用中の妊娠……妊娠に気づいたら,すぐに処方医に連絡を。動物実験で催奇形(さいきけい)性が報告されています。
(9)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。(「薬の知識」共通事項のみかた)
重大な副作用 解説
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用 解説
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……月経異常,クッシング症候群様症状/下痢,悪心・嘔吐,胃痛,胸やけ,腹部膨満感,口渇,食欲不振,食欲亢進,腸管のう胞様気腫症/徐脈/縦隔気腫/多幸症,不眠,頭痛,めまい,易刺激性/筋肉痛,関節痛/満月様顔貌(がんぼう),野牛肩/むくみ/網膜障害,眼球突出/ざ瘡,多毛,脱毛,色素沈着,皮下溢血,紫斑,線条,かゆみ,発汗異常,顔面紅斑,脂肪織炎,発熱,疲労感,ステロイド腎症,体重増加,尿路結石,創傷治癒障害,皮膚・結合組織の菲薄化・脆弱(ぜいじゃく)化
(3)検査などでわかる副作用……窒素負平衡,脂肪肝/血圧上昇/低カリウム性アルカローシス/白血球増多/ステロイド腎症/精子数およびその運動性の増減
併用してはいけない薬 解説
[ヒドロコルチゾン,メチルプレドニゾロン]生ワクチンまたは弱毒生ワクチン(乾燥弱毒生麻疹ワクチン,乾燥弱毒生風疹ワクチン,経口生ポリオワクチン,乾燥BCGワクチンなど)→免疫抑制が生じる量の副腎皮質ホルモン薬を服用中の人がワクチンを接種すると,ワクチン株の異常増殖または毒性の復帰が現れるおそれがあります。
[デキサメタゾン]リルピビリン塩酸塩(エイズ治療薬(1)),オデフシィ配合錠(エイズ治療薬(1)),ジャルカ配合錠(エイズ治療薬(3))→これらの薬剤の血中濃度が低下し,作用が弱まるおそれがあります。
[デカドロンエリキシル]ジスルフィラム(断酒薬)(ノックビン),シアナミド(断酒薬)(シアナマイド)→急性ジスルフィラム・シアナミド-アルコール反応(顔面潮紅,血圧降下,胸部圧迫感,心悸亢進,頻脈,悪心,嘔吐,頭痛,失神,めまい,けいれん,呼吸困難,視力低下など)が現れることがあります。
注意して併用すべき薬
(2)併用時に本剤を減量するとサリチル酸中毒をおこすことがある薬剤……サリチル酸誘導体(アスピリン(アスピリン)など)
(3)本剤との併用で作用が弱まることがある薬剤……抗凝血薬,経口糖尿病薬,インスリン製剤
(4)併用すると低カリウム血症が現れることがある薬剤……利尿降圧薬(カリウム保持性利尿薬を除く:フロセミド(ループ利尿薬),アセタゾラミド(アセタゾラミド),トリクロルメチアジド(チアジド系薬剤)など)
(5)併用すると高カルシウム尿症,尿路結石が現れることがある薬剤……活性ビタミンD3製剤(アルファカルシドール(活性型ビタミンD3製剤)など)
(6)他の副腎皮質ステロイド薬(大量服用)との併用で血中濃度が上昇するとの報告がある薬剤……シクロスポリン(シクロスポリン)
(7)併用すると本剤の作用が強まることがある薬剤……エリスロマイシン(マクロライド)
(8)併用すると筋弛緩作用が減弱または増強することがある薬剤……非脱分極性筋弛緩薬(パンクロニウム臭化物,臭化ベクロニウム)
(9)併用すると腱障害のリスクが強まることがある薬剤……キノロン系抗菌薬(レボフロキサシン水和物(ニューキノロン剤),メシル酸ガレノキサシン水和物(ニューキノロン剤)など)
海外評価 解説
- 5点
プレグナンシー・カテゴリー 解説
- C
- [ご利用上の注意]
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。
データ更新日:2024/10/15