病気事典[家庭の医学]
ひんけつせいぼはん
貧血性母斑
貧血性母斑について解説します。
執筆者:
産業医科大学病院形成外科診療科長・准教授
安田 浩
どんな病気か
生まれつきの蒼白(そうはく)な斑です。入浴や、皮膚をたたいたり刺激を加えても、まわりは充血するのにそこだけ白いまま残るのが特徴的です。限局的な血管神経の機能異常が原因といわれています。とくに胸、上背、上腕部に多く、顔面や手足には少ないようです。後述の母斑症(ぼはんしょう)のレックリングハウゼン病の一症状として出ることがあります。
治療の方法
有効な治療法はありません。見た目の問題が主になりますので、化粧で隠す(カバーマーク・資生堂など)程度になります。悪性化などの心配はないので、経過をみるだけでよいでしょう。
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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