病気事典[家庭の医学]
ろうじんせいはくはん
老人性白斑
老人性白斑について解説します。
執筆者:
西神戸医療センター皮膚科部長 堀川達弥
どんな病気か
高齢者の皮膚にみられる点状の白斑です。表皮の色素細胞の減少と、色素細胞の機能低下によるメラニン色素の減少により、皮膚の色素が薄くなり白斑になります。その原因はよくわかっていませんが、一種の加齢による影響であると考えられています。
症状の現れ方
高齢者の四肢や体幹に、米粒大の白斑が出現します。女性よりも男性に多いといわれています。数個から数十個まで、白斑の数には個人差があります。基本的には、個々の白斑は拡大したり融合したりしません。
病気に気づいたらどうする
癜風菌による低色素斑と見分けるためには、顕微鏡検査が必要な場合があります。また、よく似た病気の尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)に対しては効果的な治療法があるので、一度、皮膚科医の診察を受けて診断を受けるのがよいでしょう。
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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