病気事典[家庭の医学]
まらせちあもうほうえん
マラセチア毛包炎
マラセチア毛包炎について解説します。
執筆者:
済生会川口総合病院皮膚科部長 加藤卓朗
どんな病気か
皮膚の常在菌である癜風菌(でんぷうきん)(マラセチア・ファーファー)が、胞子の形のままで毛包内で増殖するために生じる病気です。
高温、多湿、多汗、不潔などの環境および皮膚の問題が関係し、光に当たったあとに生じることもあります。
症状の現れ方
男女差はなく、青年や中年に多くみられます。好発部位は胸部、背部、肩、上腕などで、毛包のところに小さい比較的均一な紅色丘疹や小膿疱(しょうのうほう)がくっつき合うことなく多発します。かゆみは軽度のことが多いようです。
治療の方法
癜風菌に抗菌力のある外用薬(主にイミダゾール系)を用います。治りにくい場合にはイトラコナゾール(イトリゾール)を内服します。また清潔、洗浄、乾燥などのスキンケアも重要です。
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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