病気事典[家庭の医学]
すてろいどほるもん
ステロイドホルモン
ステロイドホルモンについて解説します。
執筆者:
弘前大学大学院医学研究科内分泌代謝内科学助教
崎原 哲
ステロイドホルモンの解説(コラム)
ステロイドホルモンには、糖質コルチコイド、鉱質コルチコイド、エストロゲン(卵胞(らんぽう)ホルモン)、プロゲステロン(黄体(おうたい)ホルモン)、アンドロゲン(男性ホルモン)、ビタミンDなどがあります。副腎皮質には、さまざまな「ステロイドホルモン合成酵素」という名前の酵素があり、これがコレステロールに段階的にさまざまな作用をすることで、糖質コルチコイド、鉱質コルチコイドがつくられていきます。
これらのホルモンの合成は、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)によって調節されています(アルドステロンに関してはレニン・アンジオテンシンという物質が最も強力に調節する)が、一方でACTHの分泌は糖質コルチコイドによって抑えられます。これは“負のフィードバック”と呼ばれています。糖質コルチコイドを作りだすのに必要な酵素が損なわれると、コルチゾールの低下とアンドロゲンの増加など、副腎皮質でのステロイドホルモン産生のバランスが大きく乱れます。
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