病気事典[家庭の医学]
じんせいこついえいようしょう(とうせきこつしょう)
腎性骨異栄養症(透析骨症)
腎性骨異栄養症(透析骨症)について解説します。
執筆者:
順天堂大学医学部腎臓内科学准教授 濱田千江子
どんな病気か
腎性骨異栄養症とは、 慢性腎臓病 (chronic kidney disease:CKD)に関連して起こる骨障害の総称です。原因から(1)線維性骨炎(せんいせいこつえん)、(2)無形成骨(むけいせいこつ)、(3) 骨軟化症 (こつなんかしょう)、(4)混合型の大きく4つに分けられます。
線維性骨炎(せんいせいこつえん)
線維性骨炎は、腎機能の低下とともに生じる血液中のカルシウム(Ca)やリン(P)のバランス異常や活性型ビタミン
透析
前の場合、多くは活性型ビタミン
無形成骨(むけいせいこつ)
無形成骨は、骨生検(こつせいけん)で極端に骨の吸収と形成の両方が低下した状態です。高齢者や
糖尿病
、カルシウムやビタミン
線維性骨炎と同様、血液検査やX線検査により、異所性石灰化を含めた画像評価を行います。過剰なカルシウムやビタミン
骨軟化症 (こつなんかしょう)
骨軟化症は、活性型ビタミン
ビタミン
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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