病気事典[家庭の医学]
しかきょうせいちりょうはいつごろはじめたらよいか
歯科矯正治療はいつ頃始めたらよいか
歯科矯正治療はいつ頃始めたらよいかについて解説します。
執筆者:
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科顎顔面矯正学教授
森山啓司
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科顎顔面矯正学助教
小川卓也
歯科矯正治療はいつ頃始めたらよいかの解説(コラム)
一般的に、歯の交換期である7〜8歳から11〜12歳ころまでの混合歯列期が、歯の移動にもあごの移動にも適しており、その時期に始めるのがよいとされています。
混合歯列期ではあごの成長が盛んなため、上あごと下あごに不調和がみられる場合、あごの成長をコントロールすることで不調和を解消することが可能です。また、不調和がみられない場合も、でこぼこがある場合、早めに乳歯を抜歯して永久歯の生えるスペースを確保したり、早期に乳歯が脱落した場合には、装置を入れて永久歯の生えるスペースを確保することもあります。上あごの前歯にすきまがみられる場合は、自然と閉じる場合が多く、経過観察します。
乳歯列期にも、上あごと下あごの不調和が著しい場合や、上あごと下あごが噛み合う時にずれが生じる場合は、乳歯列期からも開始することもあります。
歯科矯正治療は、いつからでも始めることが可能ですが、不正咬合(ふせいこうごう)の種類や年齢によってさまざまです。不正咬合に気づいたら、できるだけ早期に矯正歯科医に相談してください。
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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