病気事典[家庭の医学]
ひんけつとしんけいちょうせつせいしっしん
貧血と神経調節性失神
貧血と神経調節性失神について解説します。
執筆者:
横浜南共済病院循環器内科部長 西崎光弘
貧血と神経調節性失神の解説(コラム)
よく、電車のなかで立っている時、“貧血”で倒れ、意識を一瞬失った(失神)とか、めまいがしたと訴える人がいます。一般に、この症状は長時間の一定の立位が誘引になって、血圧の低下や心拍数の低下を生じ、一過性に脳の血流が途絶えたことが原因です。つまり、神経調節性失神が原因になる病気です。
一方、医学的に貧血とは「血液中の赤血球が不足した状態」を指し、貧血のみで失神を起こすことは極めてまれであり、大量出血により生じた重症の急性貧血の場合のみです。
神経調節性失神の症状は特徴的なので、適切な診断を受け、生活指導や薬物治療に従うことが大切です。
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