病気事典[家庭の医学]
まんせいこうじょうせんえん(はしもとびょう)
慢性甲状腺炎(橋本病)<子どもの病気>
慢性甲状腺炎(橋本病)<子どもの病気>について解説します。
執筆者:
東京女子医科大学東医療センター小児科教授
杉原茂孝
症状の現れ方
思春期には前頸部のはれで発見されることが多く、甲状腺機能は多くの場合正常です。時に機能低下や一過性の機能亢進を示すこともあります。甲状腺機能低下症の症状は、便秘、体重の増加、倦怠感(けんたいかん)、元気がなくなるなどです。
また、慢性甲状腺炎をもつ女性が妊娠した場合、出産後母親の約半数に機能亢進や機能低下が発症すると報告されており、注意が必要です。
検査と診断
マイクロゾームテストやサイロイドテストといった自己抗体の検査が陽性であれば、甲状腺に炎症があると考られます。甲状腺の腫大の有無は、視診と超音波検査によって行います。血中甲状腺刺激ホルモン(TSH)、遊離トリヨードサイロニン(FT3)、遊離サイロキシン(FT4)を調べます。
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情報提供元 :
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