病気事典[家庭の医学]
まんせいにくげしゅしょう
慢性肉芽腫症
慢性肉芽腫症について解説します。
執筆者:
青森県立中央病院小児科副部長
高橋良博
弘前大学大学院医学研究科小児科学教授
伊藤悦朗
どんな病気か
好中球、好酸球、単球、マクロファージなどの白血球は食細胞とも呼ばれ、細菌や真菌などの異物を貪食(どんしょく)し、細胞内で殺菌するはたらきをしています。慢性肉芽腫症は先天性のまれな食細胞機能異常症です。
原因は何か
殺菌機構(メカニズム)の中心的役割を果たすスーパーオキサイド(
症状の現れ方
生後数カ月から非H
治療の方法
ST合剤(バクタ、バクトラミン)の予防投与が1970年代から行われ、有効性が確立しています。インターフェロンγ(ガンマ)による感染症抑制効果が3分の1の症例で認められます。根治療法としては造血幹細胞(ぞうけっかんさいぼう)移植が実際に行われており、海外では遺伝子治療の臨床試験も行われています。
子どもの病気を読んだ人によく読まれている記事
子どもの病気でよく読まれている病気解説
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
|
執筆者一覧
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。