病気事典[家庭の医学]

きとうほうひえん

亀頭包皮炎<子どもの病気>

亀頭包皮炎<子どもの病気>について解説します。

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どんな病気か

図23のように、おちんちんの先(亀頭)と包皮(おちんちんを包んでいる皮膚)の間に細菌が繁殖して炎症を起こしたものを亀頭包皮炎といいます。

原因は何か

子どもの亀頭は、普通包皮で包まれています(生理的包茎(ほうけい))。そのため亀頭と包皮の間に“あか”や“かす”がたまりやすいために起こります。おむつをしている赤ちゃんにはしばしばみられる病気です。

症状の現れ方

おちんちんの先が赤くはれて、うみが出たり、おしっこの時に痛がります。パンツに黄色いうみが付きます。

検査と診断

小児科医、泌尿器科医が診察すれば診断できるので、特別な検査は不要です。

治療の方法

無理のない範囲で包皮をむいて、うみを出して消毒したあとで抗生剤の軟膏を塗ります。炎症が強い時には抗生剤を内服します。手で包皮をむいても亀頭が顔を出さないものを真性(しんせい)包茎と呼びますが、真性包茎で亀頭包皮炎を繰り返す場合やおしっこが出にくい場合には、手術が必要です。

病気に気づいたらどうする

まずは小児科医の診察を受けて抗生剤の外用薬の処方を受けます。治ったら再発を防ぐため、入浴した時に時々皮をむいて洗うようにします。汚れた手でおちんちんを触らせないようにすることも大切です。

関連項目

包茎

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