病気事典[家庭の医学]

あーるえいちふてきごう

Rh不適合

Rh不適合について解説します。

執筆者:

Rh不適合の解説(コラム)

 血液型には、A、B、O、AB型という分類以外に、Rh型という分類があります(Rhはアカゲザルを意味するRhesus monkeyに由来しています)。とても大まかですが、Rh陽性、陰性というように分類しており、日本人はRh陽性が99・5%、陰性が0・5%くらいといわれています。

 Rh陰性の女性がRh陽性の子どもを妊娠、出産すると(第1子)、分娩の際に子どもの赤血球が母親の血中に流入し、Rh陽性の血液を壊すための「抗体」と呼ばれるものを作りだします。この女性が、再度Rh陽性の子どもを妊娠すると(第2子)、Rhの型が合わない(Rh不適合)ために、先ほどの抗体が子どもの赤血球を壊し、重症な貧血や黄疸(おうだん)の原因となります。

 第2子以降の貧血や黄疸を予防するために、Rh陰性の女性がRh陽性の子どもを出産した際に、高力価Rh(D)γ(ガンマ)−グロブリン筋注を母親に対して行う必要があります。

      情報提供元 : (C)株式会社 法研 執筆者一覧
      掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。