子どもの症状チェック

とびひ(でんせんせいのうかしん)

とびひ(伝染性膿痂疹)

チェックシート

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1 虫さされや、すり傷、湿疹(しっしん)でできた水ぶくれやかさぶたがあり、それが飛び火しましたか

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2 水ぶくれやうみのたまりが破れたあと、皮膚がむけて赤くただれて広がり、最後にかさぶたができますが、そのような症状があちこちで繰り返されていますか

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選択完了

[ご利用上の注意]
「症状チェック」 は、特徴的な症状に対する一般的な傾向として医学知識の情報を提供するものであり、皆様の症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方は、医師にご相談のうえ、専門的な診断を受けるようにして下さい。

とびひ(伝染性膿痂疹)とは

皮膚の表層などに細菌が感染してかゆみの強い、ジクジクした湿疹(しっしん)がからだのあちこちに飛び火する病気です。これらの菌はわたしたちのからだや周囲に普通にいるものですが、ひっかき傷などをきっかけに皮膚の内部に菌が侵入して、毒素を出しながら感染部をひろげます。かゆみがあるため、つめなどでかくことで菌が移っていき、次々とほかの場所へ飛び火して発症を繰り返します。とびひの多くは黄色ブドウ球菌によるものです。

症状

よくかかる年齢は0~6歳で、初夏から夏の季節に出やすいことが知られています。虫さされ、あせもなどのかゆみをつめでかいたりして菌が侵入し、特有の毒素を出しながら皮膚を荒らしていきます。軟らかい水ぶくれができ、破れると赤いただれになります。またこれが周囲や離れた場所へ飛んだりします。だいたい10日間ぐらいで乾燥して治りますが、繰り返すことも多い病気です。

似たような症状が全身の皮膚にひろがり、広範囲の皮膚が赤くただれて皮がむけるなど、やけどのような状態になることがあります。これは黄色ブドウ球菌のつくる毒素が血液の中に入って起こる病気です。このような場合は早期に医師の診察を受けるのが大切です。

治療

皮膚をかいて傷つけないようにつめを短めに切ります。手洗い、入浴などで常に皮膚を清潔に保ちましょう。治療は軟膏(なんこう)を中心に、場合によっては抗生物質をのむことが必要となります。最近は一部耐性をもっている菌によるものもあり、なかなか治らないケースもあります。かゆみが強い時には抗ヒスタミン薬で抑えることもあります。

発症した場合も、シャワーと石けんで皮膚についている毒素や汚れを洗い流し、患部に軟膏を塗ったあと、ガーゼで覆うのがよいでしょう。

登園・登校については、法律によって具体的には定められていません。医師の指示に従ってください。基本的には、完全に治りきっていない場合は接触感染をひき起こす可能性があるので、患部をガーゼできちんと覆うことで登園・登校ができます。ただし、病変が広範囲にわたっている場合は休ませるほうがよいでしょう。

監修者

岡田 郷(おかだ きょう)

1974年生まれ。東京都出身。99年順天堂大学医学部卒業後、同大学病院小児科・思春期科にて研修。免疫、アレルギー、新生児を専門とし、東京都日野市立病院に専門医として勤務後、2010年ごたんの小児科クリニック院長。

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