症状チェック

はっけつびょう

白血病

白血病とは

血液のがんとも呼ばれ、血液中の白血球が異常にふえる病気です。骨髄中の造血幹細胞は自らを複製・変化(分化)させて、白血球(顆粒球やリンパ球細胞など)、赤血球、血小板に成熟していきます。造血幹細胞ががん化すると、白血球に変化する途中の未成熟細胞や成熟細胞が異常に増殖して、骨髄内の正常な赤血球や白血球などの産生が抑制されます。そのために貧血や免疫力の低下などが起こり、生命を維持することができなくなります。

解説の続きを読む

チェックシート

質問に対する回答を選んで、「選択完了」ボタンをクリックしてください。

1 だるい、疲れやすい、食欲がないといった症状が長く続いていますか

項目を選択してください。

2 息切れや動悸(どうき)がありますか

項目を選択してください。

3 歯ブラシなどで傷つけたり、重症な歯槽膿漏(しそうのうろう)でないのに、歯ぐきから出血しますか

項目を選択してください。

4 くびのつけ根や耳やわきの下などのリンパ節のはれがありますか

項目を選択してください。

5 高熱が出て、さむけがしますか

項目を選択してください。

6 皮膚、眼底からの出血がありますか

項目を選択してください。

7 のどがはれ、潰瘍(かいよう)ができていますか

項目を選択してください。

8 皮膚に赤い斑点ができていますか

項目を選択してください。

9 貧血がありますか

項目を選択してください。

選択されていない項目があります。

選択完了

[ご利用上の注意]
「症状チェック」 は、特徴的な症状に対する一般的な傾向として医学知識の情報を提供するものであり、皆様の症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方は、医師にご相談のうえ、専門的な診断を受けるようにして下さい。

白血病の種類

白血病は、異常増殖している細胞の種類と、それが顆粒球やリンパ球細胞に成熟する能力を持っているかどうかによって、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病の4タイプに分かれます。急性の場合は未成熟の細胞が異常増殖するため、体内の正常な血液のはたらきが急速に失われます。このほか九州などの特定の地域に多くみられる成人T細胞白血病という特殊な白血病もあります。

白血病の症状

慢性白血病は症状がゆっくり進み、だるい、疲れやすい、リンパ節のはれ、貧血という症状が出ます。

急性白血病は、急に症状が出て、あっという間に重症化します。高熱と悪寒(おかん:さむけ)が出て、最初はかぜとまちがえることもあります。歯ぐきや皮膚から出血し、のどがはれて潰瘍(かいよう)ができるなど、敗血症の症状ともよく似ています。

成人T細胞白血病は、子どものころにウイルス感染した人が、中年以降に発症します。肝臓や脾(ひ)臓のリンパ節がはれ、皮膚に赤い斑点、神経症状が出ます。

白血病の治療

白血病のタイプや進行状態などに合わせた治療がおこなわれます。急性白血病は抗がん薬により、がん化した白血球を絶滅させます。無菌室に入っての治療となります。場合によっては、骨髄移植もおこないます。慢性白血病は抗がん薬治療やインターフェロンなどの薬剤治療が中心です。急性化した場合には急性白血病と同様な治療をおこないます。

専門性の高い治療が必要なため、必ず専門医に治療を受けることが重要です。

検査

血液検査で白血球が増殖しているかどうかがわかります。骨髄検査では骨髄液をとって病気のタイプなどを調べます。

監修者

赤坂山王クリニック院長 梅田 悦生

1942年生まれ、兵庫県出身。

大阪市立大学医学部卒業後、仏ストラスブール大学医学部附属病院レジデント、大阪市立大学医学部附属病院、国立国際医療センター、関東中央病院部長等を経て現職。医学博士、日本抗加齢医学会専門医。元日本ペンクラブ会員。

もっと読む

症状から病気を調べる

主な症状と、付随する症状から、疑われる病気を調べることができます。

心臓以外の原因による動悸と付随する症状 疑われる病気名
息切れ、疲れやすい、全身倦怠感、頭重感、顔面蒼白 鉄欠乏性貧血
右記の貧血症状、皮下出血など出血傾向 慢性骨髄性白血病
発汗過多 空腹感、ふるえ、集中力散漫 体重減少、眼球突出 甲状腺機能亢進症
意識の混乱、発語困難 低血糖症
高血圧、頭痛、体重減少、便秘、胸痛、視力障害 褐色細胞腫
その他 発熱、 起立性低血圧症 更年期障害 全般性不安障害 など

「動悸がする」をもっと見る

高熱と付随する症状 疑われる病気名
全身倦怠感、消耗感、筋肉痛、関節痛、頭痛、腹痛、下痢、嘔吐 インフルエンザ
全身倦怠感、息切れ、出血しやすい・とまりにくい、貧血 急性白血病

「熱が出た(発熱)」をもっと見る

編集制作 : (C)株式会社 時事通信出版局

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。