<警告><基本的注意>(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/診断のつかない異常性器出血のある人/妊婦または妊娠している可能性のある人/高度の子宮腫大または重度の貧血のある人
(2)慎重に服用すべき場合……子宮筋腫/うつ病・うつ状態またはその前歴/肝機能障害
(3)不正出血・貧血……本剤の服用によって不正出血(月経ではない出血)が現れ,重度の貧血に至ることがあります。出血の程度には個人差があり,服用中に出血が持続する場合や,一度に大量の出血が生じる場合もあります。出血量が多く持続日数が長い場合や,一度に大量の出血が認められた場合には,すぐに処方医に連絡してください。貧血のある人では,必要に応じて本剤の服用前に貧血の治療を行うことがあります。
(4)その他……
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(
「薬の知識」共通事項のみかた)
<重大な副作用>(1)重篤な不正出血,重度の貧血。(2)アナフィラキシー(呼吸困難,血管浮腫,じん麻疹,かゆみなど)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
<その他の副作用>(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹など)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……ほてり,頭痛,めまい,動悸,抑うつ,不安,不眠,発汗/不正出血(60%にみられた)/乳房のはり,乳房痛,乳汁分泌/にきび,外陰部のかぶれ・かゆみ,皮膚乾燥,脱毛/傾眠,いらいら感,しびれ感,片頭痛/吐きけ,腹痛,胃部不快感,便秘,下痢,腹部膨満感,口内炎/貧血/背部痛,肩こり,関節痛/倦怠感,疲労,体重増加,むくみ,発熱,耳鳴り
(3)不正出血・貧血……本剤を服用すると不正出血が現れ,重度の貧血に至ることがあります。服用中に出血が持続する場合や一度に大量の出血が生じた場合は,すぐに処方医へ連絡してください。
(4)検査などでわかる副作用……AST・ALT・γ-GTP・ビリルビン上昇/白血球数減少/コレステロール上昇,血糖値上昇
<併用してはいけない薬>併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。
<注意して併用すべき薬>(1)併用すると本剤の血中濃度を上昇させる薬剤……エリスロマイシン・クラリスロマイシン(
マクロライド),イトラコナゾール・フルコナゾール(
深在性真菌治療薬)などのCYP3A4阻害薬
(2)併用すると本剤の血中濃度を低下させる薬剤……リファンピシン(
リファンピシン),フェニトイン(
フェニトイン),フェノバルビタール(
バルビツール酸誘導体),カルバマゼピン(
カルバマゼピン)などのCYP3A4誘導薬
(3)併用すると本剤の作用を弱める薬剤……卵胞ホルモンを含む薬品
(4)併用すると本剤の作用を強める薬剤……黄体ホルモンを含む薬品