<警告><基本的注意>*グラニセトロン塩酸塩(カイトリル注),オンダンセトロン塩酸塩水和物(ゾフラン注)の添付文書による
(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に使用すべき場合……[グラニセトロン塩酸塩バッグ製剤]心臓・循環器系機能障害/腎機能障害/[オンダンセトロン塩酸塩水和物]薬物過敏症の前歴/重い肝機能障害
(3)消化管運動の低下……本剤の使用により,消化管運動の低下がおこることがあるので,消化管通過障害の症状がある人は処方医と相談してください。
(4)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(
「薬の知識」共通事項のみかた)
<重大な副作用>(1)ショック,アナフィラキシー(かゆみ,発赤,胸内苦悶感,呼吸困難など)。
[オンダンセトロン塩酸塩水和物のみ](2)てんかん様発作。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
<その他の副作用>(1)処方医に連絡すべき副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ,発赤)
(2)おこることがある副作用……頭痛,頭重感,ふるえ,眠け,めまい,不眠/動悸,胸痛,頻脈,徐脈,不整脈/便秘,胃もたれ感,腹痛,下痢/発熱,倦怠感,顔面潮紅,発汗,しゃっくり,不随意運動/注射部位(血管痛,発疹,じん麻疹,かゆみ,紅斑,静脈炎)
(3)検査などでわかる副作用……AST・ALT・AL-P・γ-GTP・LDH・総ビリルビン上昇など
<併用してはいけない薬>併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。
<注意して併用すべき薬>[グラニセトロン塩酸塩]
(1)併用するとセロトニン症候群(不安,焦燥,興奮,錯乱,発熱,発汗,頻脈,ミオクローヌスなど)が現れるおそれがある薬剤……選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)(
選択的セロトニン再取り込み阻害薬),セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)(
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬),モノアミン酸化酵素阻害薬(
モノアミン酸化酵素の働き)
[オンダンセトロン塩酸塩水和物]
(2)併用すると本剤の作用を弱めるおそれがある薬剤……CYP3A4誘導作用のある薬剤(フェニトイン(
フェニトイン),カルバマゼピン(
カルバマゼピン),リファンピシン(
リファンピシン)など)
(3)本剤との併用で作用が弱まるおそれがある薬剤……トラマドール(
がん疼痛治療薬(7))