<警告>(1)本剤はアトピー性皮膚炎の治療法に精通している医師のもとで使用してください。
(2)マウス塗布がん原性試験で,リンパ腫の増加が認められています。また,本剤の使用によりリンパ腫,皮膚がんの発現が報告されています。
(3)潰瘍や明らかなびらんに使用する場合は,腎機能障害などの副作用が現れる可能性が高くなります。
<基本的注意>*タクロリムス水和物(プロトピック軟膏)の添付文書による
(1)使用してはいけない場合……潰瘍,明らかな局面を形成しているびらん/高度の腎機能障害/高度の高カリウム血症/魚鱗癬(ぎょりんせん)様紅皮症(ネサートン症候群など)/PUVA療法などの紫外線療法中/本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人,低出生体重児・新生児・乳児または2歳未満の幼児
(2)特に慎重に使用すべき場合(原則禁忌,処方医と連絡を絶やさないこと)……皮膚感染症
(3)その他……
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。(
「薬の知識」共通事項のみかた)
<重大な副作用>重大な副作用はありませんが,そのほかの副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
<その他の副作用><併用してはいけない薬>PUVA療法などの紫外線療法→マウスに紫外線照射を行うと,すべてのマウスに皮膚の腫瘍が発生し,紫外線照射と並行して本剤を塗布すると皮膚腫瘍の発生時期が早まることが示されています。
<注意して併用すべき薬>