<警告><基本的注意>*レボフロキサシン水和物(クラビット)の添付文書による
(1)服用してはいけない場合……本剤の成分またはオフロキサシンに対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人,小児
(2)慎重に服用すべき場合……高度の腎機能障害/てんかんなどのけいれん性疾患またはその前歴/キノロン系抗菌薬に対するアレルギーの前歴/重い心疾患(不整脈,虚血性心疾患など)/重症筋無力症/高齢者
(3)妊婦・小児……妊婦または妊娠している可能性のある人,小児は,本剤の服用は禁忌です。ただし,炭疽などの重い疾患にかぎり,治療上の有益性が危険性を上回ると判断されたときのみ,処方されることがあります。
(4)定期的検査……本剤と他の抗結核薬との併用により,重篤な肝機能障害が現れることがあるので,併用する場合は定期的に肝機能検査を行うことが必要です。
(5)動物実験……幼若犬,幼若ラットで関節異常が認められています。
(6)危険作業に注意……本剤を服用すると,意識障害などが現れることがあります。服用中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作には十分に注意してください。
(7)その他……
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。(
「薬の知識」共通事項のみかた)
<重大な副作用>(1)ショック,アナフィラキシー(紅斑,悪寒,呼吸困難など)。(2)中毒性表皮壊死融解症(TEN),皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群)。(3)けいれん。(4)急性腎不全,間質性腎炎。(5)肝機能障害,黄疸,劇症肝炎。(6)無顆粒球症,汎血球減少症,血小板減少,溶血性貧血。(7)間質性肺炎,好酸球性肺炎。(8)腹痛,頻回の下痢,血便などを伴う偽膜性大腸炎。(9)横紋筋(おうもんきん)融解症。(10)低血糖。(11)アキレス腱炎,腱断裂などの腱障害。(12)錯乱,せん妄,抑うつなどの精神症状。(13)過敏性血管炎。(14)QT延長,心室頻拍。(15)重症筋無力症の悪化。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
<その他の副作用>(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,じん麻疹,光線過敏症,かゆみなど)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……不眠,めまい,頭痛,傾眠,しびれ感,ふるえ,ぼんやり,幻覚,意識障害,末梢神経障害,錐体外路(すいたいがいろ)障害/頻尿,尿閉,無尿/悪心,嘔吐,下痢,腹部不快感,腹痛,食欲不振,消化不良,口渇,腹部膨満,胃腸障害,便秘,口内炎,舌炎/耳鳴り,味覚異常,味覚消失,視覚異常,無嗅覚,嗅覚錯誤/動悸,頻脈/関節痛,胸部不快感,倦怠感,四肢痛,咽喉乾燥,熱感,むくみ,筋肉痛,脱力感,発熱,関節障害,発汗,胸痛
(3)検査などでわかる副作用……クレアチニン上昇,血尿,BUN上昇,尿蛋白陽性/AST・ALT・LDH・AL-P・γ-GTP上昇,血中ビリルビン増加,肝機能異常/白血球減少,好酸球増加,好中球減少,リンパ球減少,血小板減少,貧血/低血圧/CK上昇,尿中ブドウ糖陽性,高血糖
<併用してはいけない薬>[ノルフロキサシン,ロメフロキサシン塩酸塩,プルリフロキサシン]フルルビプロフェン(
アリールプロピオン酸系NSAID),フェンブフェン(販売中止),フルルビプロフェンアキセチル→けいれんがおこることがあります。
[塩酸シプロフロキサシン](1)ケトプロフェン(皮膚外用剤を除く)→けいれんがおこることがあります。(2)チザニジン塩酸塩(
チザニジン塩酸塩)→血圧低下,傾眠,めまいなどが現れることがあります。
[モキシフロキサシン塩酸塩]クラスIa抗不整脈薬(キニジン硫酸塩水和物(
キニジン硫酸塩水和物),プロカインアミド塩酸塩(
プロカインアミド塩酸塩)など),クラスⅢ抗不整脈薬(アミオダロン塩酸塩(
アミオダロン塩酸塩),ソタロール(
ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))など)→併用するとQT延長,心室性不整脈がおこることがあります。
<注意して併用すべき薬>[レボフロキサシン水和物]
(1)併用するとけいれんをおこすおそれがある薬剤……フェニル酢酸系・プロピオン酸系解熱鎮痛薬
(2)併用すると本剤の吸収を妨げるおそれがある薬剤……アルミニウムまたはマグネシウム含有制酸剤(
制酸剤),鉄剤(
鉄補給剤)
(3)本剤との併用で作用が強まるおそれがある薬剤……ワルファリンカリウム(
ワルファリンカリウム)
(4)併用するとQT延長をおこすおそれがある薬剤……QT延長をおこすことが知られている薬剤(デラマニド(
多剤耐性肺結核治療薬)など)