<警告><基本的注意>*タンドスピロンクエン酸塩(セディール)の添付文書による
(1)慎重に服用すべき場合……脳の器質的障害/中等度または重度の呼吸不全/心機能障害/肝機能障害,腎機能障害/脱水・栄養不良状態などを伴う身体的疲弊のある人/高齢者
(2)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠けやめまいなどがおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(3)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(
「薬の知識」共通事項のみかた)
<重大な副作用>(1)肝機能障害,黄疸。(2)興奮,ミオクローヌス(不規則な不随意運動),発汗,ふるえ,発熱などを主症状とするセロトニン症候群。(3)本剤と抗精神病薬・抗うつ薬などとの併用や,本剤の急激な減量・中止による悪性症候群。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
<その他の副作用>(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,じん麻疹,かゆみ)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……眠け,ふらつき,めまい,頭痛,頭重,不眠,パーキンソン様症状,ふるえ,悪夢/動悸,頻脈,胸内苦悶/悪心・嘔吐,食欲不振,口渇,胃部不快感,胃痛,胃のもたれ,腹部膨満感,便秘,下痢/倦怠感,脱力感,気分不快,四肢のしびれ,多汗(発汗,寝汗など),目のかすみ/悪寒,むくみ,ほてり(顔面紅潮,灼熱感など)
(3)検査などでわかる副作用……AST・ALT・AL-P・γ-GTP上昇/尿中NAG上昇,BUN上昇/好酸球増多/CK上昇
<併用してはいけない薬>併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。
<注意して併用すべき薬>(1)併用すると錐体外路(すいたいがいろ)症状が強まることがある薬剤……ブチロフェノン系誘導体(
ブチロフェノン系薬剤)(ハロペリドールなど)
(2)併用すると降圧作用が強まることがある薬剤……カルシウム拮抗薬(
カルシウム拮抗薬(適応症が高血圧症のみのもの))(ニカルジピン塩酸塩など)
(3)併用するとセロトニン作用が強まるおそれがある薬剤……フルボキサミンマレイン酸塩・パロキセチン塩酸塩水和物(
選択的セロトニン再取り込み阻害薬),ミルナシプラン塩酸塩(
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬),トラゾドン塩酸塩(
トラゾドン塩酸塩)