化学損傷 - メディカルiタウン

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化学損傷

どんな外傷か

化学損傷とは、本来、化学物質が人体に及ぼす毒作用全般の総称と定義されますが、一般的には化学物質での直接損傷による皮膚や粘膜の組織傷害のことをいっています。

私たちの身のまわりで皮膚や粘膜に傷害を来す化学物質は2万5000種類以上ともいわれています。表8に化学損傷の原因になる代表的な物質をあげます。

化学損傷の傷害部位

a.皮膚

以前は化学熱傷(かがくねっしょう)といわれていたように、一般熱傷との類似点が多くみられます。

b.眼

角(かく)・結膜炎(けつまくえん)から角膜潰瘍、失明までさまざまです。

c.気道(吸入・誤嚥(ごえん)による傷害)

声門浮腫(せいもんふしゅ)、気管支炎、肺炎、肺水腫(はいすいしゅ)など

d.消化管(誤飲による傷害)

口腔・咽頭(発赤・腫脹・水疱(すいほう)形成)、食道(潰瘍・穿孔(せんこう))、胃・腸(潰瘍・穿孔)など
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酸・アルカリによる傷害

化学損傷のなかで多いのが、酸・アルカリによる傷害です。酸やアルカリが皮膚に触れると、皮膚熱傷に似た傷害を生じますが、酸による傷害は通常は浅いもので、Ⅰ度~Ⅱ度熱傷に相当し発赤、水疱、びらんを伴います。

アルカリによる傷害はさらに皮膚の深層にまで及んでいることが多く、Ⅲ度熱傷に相当し、蒼白でなめし皮のようになります。
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応急処置はどうするか

酸とアルカリでは、一般的にアルカリのほうが重症化しやすいとされています。家庭内で使用されている酸・アルカリ剤のほとんどは成分が弱いのであまり問題になりませんが、これらを付着したままにしておくと、あとに発赤などを生じることもあるので、十分な水で洗い流すようにします。

工業用、実験用の酸・アルカリ剤は強力なものが多いので、皮膚を腐食する可能性があります。中和剤を使用することは反応熱(中和熱)が発生し、熱による傷害が進行するため、付着した液剤を中和することなど考えずに、ただちに最低30分は大量の水で洗い流し、そのあとに病院での処置を受けるべきです。

酸・アルカリによる傷害は、通常の熱傷とは違って重症度がわかりにくいので、侮ってはいけません。
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治療法の原則

治療の原則は、迅速な化学物質の希釈(きしゃく)(薄める)・除去、反応熱の冷却になります。

(1)皮膚

原因物質にかかわらず、大量の水で洗い流し、そのあとは熱傷に準じた局所治療を行います。中和処置は行わないのが原則です。

(2)眼

涙が認められる場合には、徹底的な洗眼を行ったあとに必ず眼科医を受診します。

(3)気道

とくに呼吸困難の有無には注意を払い、のどの痛みや声のかすれにも注意が必要です。

(4)消化管

まず水を飲ませて吐かせることを考えますが、意識障害がある場合、灯油・シンナー・ガソリンなどの揮発性(きはつせい)物質の場合、強酸・強アルカリなどの腐蝕性(ふしょくせい)物質の場合には、誤飲を防ぐため、吐かせてはいけません。

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化学損傷の初診に適した科目

初診に適した診療科目を選択すると、iタウンページの病院検索のページへ遷移します。
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