外傷性胸部圧迫症 - メディカルiタウン

メディカルiタウン

外傷性胸部圧迫症

どんな外傷か

外傷性胸部圧迫症は、外傷性仮死(かし)、外傷性窒息(ちっそく)、胸部圧迫顔面溢血(いっけつ)症候群などとも呼ばれてます。

声門が閉じた状態の時に、胸部に大きな外力が加わると、静脈内の圧が著しく高くなり、頭頸部(とうけいぶ)や肺の小静脈や毛細血管が破綻(はたん)します。その結果、独特の顔貌(がんぼう)(図40)とともに、意識障害や肺におけるガス交換障害に起因する低酸素血症(ていさんそけっしょう)が生じる病態です。
9ページTOPへ▲

原因は何か

胸部の挟圧(きょうあつ)外傷(はさまれたことによる外傷)や重量物の下敷き事故など、大きな外力が胸郭(きょうかく)に持続的に作用した時にみられます。
9ページTOPへ▲

症状の現れ方

顔面・頸部(首)の点状出血とチアノーゼ(皮膚などが紫色になる)、舌や口唇の腫脹(しゅちょう)、眼瞼結膜(がんけんけつまく)の点状出血、意識障害などです。

肋骨(ろっこつ)骨折肺挫傷(はいざしょう)を伴う場合にも、これらの症状が出現します。
9ページTOPへ▲

検査と診断

受傷機転(きっかけ)、前述の症状、低酸素血症などから診断されますが、本症の存在を認識していさえすれば、顔貌を一見しただけでも診断は容易です。
9ページTOPへ▲

治療の方法

外傷性胸部圧迫症自体に対する治療はとくにありません。

意識障害があれば気道の確保、低酸素血症があれば酸素吸入や人工呼吸療法、血胸(けっきょう)や気胸(ききょう)を合併していれば胸腔ドレナージ(コラム)など、症状に見合った治療を行います。
9ページTOPへ▲

応急処置はどうするか

意識障害を伴っていることが多いので、気道の確保が重要です。回復体位(側臥位(そくがい):横を向いて寝る)をとらせて、舌根が沈下することによる気道閉塞(きどうへいそく)を予防します。

呼吸運動が十分でないと判断した場合は、負傷者を仰臥位(ぎょうがい)(あお向け)とし、口対口人工呼吸を開始します。

呼びかけに対して反応が認められなければ、ただちに心肺蘇生法(しんぱいそせいほう)を開始することが必要です。

9ページTOPへ▲

外傷性胸部圧迫症の初診に適した科目

初診に適した診療科目を選択すると、iタウンページの病院検索のページへ遷移します。
(表示がない場合は、該当するデータがございません。)


呼吸器外科
外科
心臓血管外科
9ページTOPへ▲

執筆者:


他の分類から探す

子ども

女性

男性

高齢者

こころ

皮膚・アレルギー

頭・顔

上半身

下半身

全身

生活習慣病

遺伝的要因

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
(C)株式会社 法研
[免責事項・著作権等について]

9ページTOPへ▲