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ブルセラ症(波状熱)

どんな感染症か

ブルセラ症は、ブルセラと命名されたグラム陰性球桿菌(いんせいきゅうかんきん)を病原体とする感染症で、感染症法では4類感染症に分類されます。

この病気は本来、家畜(ヤギ、ヒツジ、ウシ、ブタ)などの動物の感染症ですが、ヒトにも伝播(でんぱ)する「人獣(じんじゅう)共通感染症」のひとつです。動物にとっては終生持続する慢性疾患で、感染動物では乳汁、尿、胎盤(たいばん)などからブルセラ属菌が濃厚に検出されます。

この菌は世界中に分布しており、とくに地中海沿岸地方、アラビア半島、インド亜大陸などに多く、今日の日本での発病者は極めてまれです。ヒトへの感染は、感染動物との濃厚な接触、さらに低温殺菌されていない乳製品を摂食することなどで起こります。
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症状の現れ方

ヒトの体内にブルセラ属菌が侵入してから、通常2~4週間で発病します。急性型と慢性型があり、症状としては発熱、関節痛、背部痛、発汗、全身倦怠感(けんたいかん)、食欲不振、頭痛、さらにうつ状態などがあります。

長期間にわたって治療をしなかった場合は、繰り返す発熱が特徴的で、これが波状熱という病名の由来になっています。
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検査と診断

診断は、患者さんの血液や組織液などの検体からブルセラ属菌を証明することによります。しかし、この細菌は検出が難しく、また症状が多様なため、流行国にあっても診断が困難であることが報告されています。

流行地域での動物との濃厚な接触、流行国から輸入した乳製品の摂食などの生活歴も、診断のきっかけになります。

鑑別の対象となる病気は、発熱を主な症状とする多くの疾患(感染症、悪性腫瘍、膠原病(こうげんびょう)など)です。
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治療の方法

最も基本的な治療法は、抗菌薬(抗生物質)の投与です。

しかし、抗菌薬のなかにはこの感染症に無効なものも多く、また、複数の抗菌薬を計画的に長期間(通常6週間)使い続けることが必要です。しかも再発することが多いため、治療開始前にブルセラ症であることをしっかり診断したうえで、抗菌薬投与を開始する必要があります。

万一、中枢神経と心臓にブルセラ感染を合併すると、治療はさらに困難になります。
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病気に気づいたらどうする

患者さん自身が、この病気にかかったかもしれないと考えた時は、総合病院の内科(感染症科、総合内科など)を受診して、検査を受けてください。

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ブルセラ症(波状熱)の初診に適した科目

初診に適した診療科目を選択すると、iタウンページの病院検索のページへ遷移します。
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