 どんな感染症か |
主に大腸からの細菌が膀胱内に侵入し、増殖して炎症を起こす細菌感染症です。
急性膀胱炎は、10代後半から20~30代の女性に多く発症します。女性は外尿道口が腟の付近に開口して汚染されやすいうえに、尿道が男性と比較して短いため細菌が膀胱内に侵入しやすく、全体として女性の頻度が高くなります。
一方、
慢性膀胱炎は、あまり自覚症状が強くなく、膀胱機能が低下している場合や
前立腺肥大症などの病気が原因で発症することがあります。ここでは、急性膀胱炎について解説します。
 病気に気づいたらどうする |
急性膀胱炎の治療薬は、一般の市販薬として薬局でも購入できますが、最近、抗菌薬が効きにくい耐性菌(たいせいきん)が増加しています。また、尿路に膀胱炎以外の病気が潜んでいることもあるため、なるべく病院を受診することをすすめます。
再発予防には、水分補給と排尿を我慢しないことが有効とされています。繰り返し再発する場合は、泌尿器科専門医の診断が必要です。