 症状の現れ方 |
肘窩(ちゅうか)、膝窩(しっか)、腋窩(えきか)、側頸部(そくけいぶ)、へそなどの皮膚、また口腔、腟、肛門の粘膜に、1~3㎜の黄色丘疹(おうしょくきゅうしん)が線状または網状に集まった形で現れます。毛をむしった鳥の皮のようだといわれます。多くは20代で発症します。加齢とともに皮膚は軟らかくなり、しわが目立ち、垂れ下がってきます。
眼の症状としては網膜の色素線条(すじ)が特徴的です。両側にでき、20~40歳で発見されます。ほかに、眼底出血、脈絡膜炎(みゃくらくまくえん)も起こります。
心・血管系の症状としては、末梢動脈の狭小化・閉塞、動脈波の減弱、間欠性跛行(かんけつせいはこう)、腎動脈病変による
高血圧、
狭心症(きょうしんしょう)や
心筋梗塞(しんきんこうそく)症状も起こります。ほかに、
脳血管障害(けいれん、
くも膜下出血)、消化管梗塞(こうそく)、肺、尿路症状の報告もあります。