脛骨近位部骨折 - メディカルiタウン

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脛骨近位部骨折

どんな外傷か

膝関節に外側および内側から力が働き、かつ上からの圧迫力が加わることにより、関節面が陥没して発症する骨折です。これは、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)がみられる高齢者の転倒などの低エネルギーによるものと、青壮年者における交通外傷などの高エネルギーによるものに分けられます。部位別では膝の外側部分が70%、内側部分が20%、さらに内外側とも骨折するのが10%とされています。

関節内の骨折であり、かつ体重がかかる関節であるため、正確にずれをもどして安定した固定を行い、早くからリハビリテーションができるようにすることが必要です。また、関節内の構造体である半月板や靭帯損傷(じんたいそんしょう)を合併することが少なくありません。
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症状の現れ方

受傷直後から痛みがあり、骨折のずれが大きいと歩行ができなくなります。関節内の骨折のために骨折部からの出血が膝のなかにたまっていき、関節が急速にはれ上がります。

膝関節から脛骨近位にかけての粉砕骨折(ふんさいこっせつ)の場合は、高エネルギーによる外傷であり、不安定性が強く骨折端などで神経や血管が損傷されることもあります。
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検査と診断

骨折形態の正確な把握のため、前後左右方向の2枚と斜め方向2枚のX線写真をとります。また、合併する半月板や靭帯損傷のチェックにはMRI検査も必要です。また、3次元的な骨折形態の評価にはCT検査も必要です。
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治療の方法

骨折のずれがないか、また、ずれがわずかであれば、ギプスで保存的に治療します。しかし、体重がかかる関節内の骨折であることから、2㎜以上のずれがあれば手術を行います。骨折によって落ち込んだ部分を持ち上げて関節面を元の位置に戻し、その下の間隙には骨移植を行い、ネジやプレートで固定します(図25)。

最近は関節鏡を使用して、関節を切開しないで行う方法が普及しています(図26)。
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合併症はどんなものか

関節内の骨折であるため、うまく治ったとしても膝の曲りが少し制限されることがあります。ただし、関節を切開しないで行う関節鏡を用いた手術では、このようなことは少ないようです。

また、将来的に加齢現象による関節の変形が早く認められることもあります。
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応急処置はどうするか

膝関節がはれて痛みを訴えますが、多くは松葉杖を用いて片足で歩くことができます。すぐに整形外科の受診をしてください。

しかし、膝から脛骨近位にかけての粉砕骨折の場合は不安定性が強いので、大腿部から下腿部まで副木をして病院に連れていきます。

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脛骨近位部骨折の初診に適した科目

初診に適した診療科目を選択すると、iタウンページの病院検索のページへ遷移します。
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