横隔膜ヘルニア<呼吸器の病気> - メディカルiタウン

メディカルiタウン

横隔膜ヘルニア<呼吸器の病気>

どんな病気か

横隔膜の先天的または後天的な裂孔(れっこう)(裂けた孔(あな))から、腹部臓器が胸腔内や縦隔内に脱出した状態です。食道裂孔ヘルニア、ボホダレクヘルニア、モルガニヘルニア、外傷性ヘルニアが主なものです。

食道裂孔ヘルニアは成人のヘルニアの80~90%を占め、脱出臓器は胃です。

ボホダレクヘルニアは先天性のヘルニアで、左背側に多く、小腸や大腸が脱出します。モルガニヘルニアも先天性で、右側に多く、大網(だいもう)(胃からエプロンのように垂れ下がり、横行結腸と小腸の間をおおう腹膜の一部)や横行結腸が脱出します。

外傷性ヘルニアは、事故などで横隔膜が損傷を受けて発症します。通常、左側に多く、胃、小腸、大腸などさまざまな臓器が脱出することがあります。
9ページTOPへ▲

原因は何か

食道裂孔ヘルニアは、高齢になるにしたがい、肥満、妊娠、亀背(きはい)(背中が曲がって丸くなった状態)などの影響を受けて発症します。そのため、高齢女性に多くみられます。

ボホダレクヘルニア、モルガニヘルニアは、先天的なものです。

外傷性ヘルニアは、交通事故や高所からの転落事故で発症します。
9ページTOPへ▲

症状の現れ方

食道裂孔ヘルニアの多くは無症状です。食後に強まる胸骨後部痛や胸焼けを感じたり、吐血や下血を来す場合もあります。

ボホダレクヘルニアが大きい場合は、出生直後に呼吸困難、チアノーゼなどの重い呼吸障害に陥ることがあります。モルガニヘルニアは、無症状から呼吸困難やチアノーゼを来す例までさまざまです。

外傷性ヘルニアでは、受傷直後に胸骨下部の強い痛み、嘔吐、呼吸困難、ショックなどが現れることがあります。
9ページTOPへ▲

検査と診断

胸部X線検査で、胸腔内や縦隔内に腸管のガス像を認めます。消化管バリウム造影検査では、より明瞭に脱出した腸管が描写され、確定診断となります。
9ページTOPへ▲

治療の方法

食道裂孔ヘルニアで胸やけなどの症状がある場合には、制酸剤などを投与します。無症状の場合は放置しておいてかまいません。

ボホダレクヘルニア、モルガニヘルニア、外傷性ヘルニアでは手術が行われます。手術で、横隔膜裂孔がふさがれば予後は良好です。
9ページTOPへ▲

病気に気づいたらどうする

高齢の女性が、食後に強まる胸骨後部痛や胸やけを感じたら、食道裂孔ヘルニアの可能性があるので、内科を受診してください。

ボホダレクヘルニアやモルガニヘルニアは、出生直後のチアノーゼなどから、産婦人科医が気づきます。

交通事故や高所からの転落事故後に、胸骨下部の強い痛み、呼吸困難などを感じたら、早めに内科や外科を受診します。

9ページTOPへ▲

横隔膜ヘルニア<呼吸器の病気>の初診に適した科目

初診に適した診療科目を選択すると、iタウンページの病院検索のページへ遷移します。
(表示がない場合は、該当するデータがございません。)


内科
外科
9ページTOPへ▲

執筆者:


他の分類から探す

子ども

女性

男性

高齢者

こころ

皮膚・アレルギー

頭・顔

上半身

下半身

全身

生活習慣病

遺伝的要因

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
(C)株式会社 法研
[免責事項・著作権等について]

9ページTOPへ▲