マイコプラズマ肺炎<呼吸器の病気> - メディカルiタウン

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マイコプラズマ肺炎<呼吸器の病気>

どんな病気か

マイコプラズマ肺炎は、小集団内で流行を起こすことが特徴のひとつで、かつては4年周期でオリンピック開催年に大きな流行を繰り返してきたため、「オリンピック病」と呼ばれていました。

しかし最近はこの傾向が崩れてきており、1984年と1988年に大きな流行があって以来、全国規模の大きな流行はみられていません。この数年は散発的な流行が多くみられ、2000年以降その発生数は毎年増加傾向にあります。

マイコプラズマは市中(しちゅう)肺炎の原因菌としては肺炎球菌に次いで多い微生物です。本菌による肺炎は比較的軽症であることが多く、10~30代の若年成人に好発するのが特徴です。
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症状の現れ方

最も特徴的な症状は咳嗽(がいそう)(咳(せき))で、ほとんどすべての症例に認められ、夜間に頑固で激しい咳が現れます。発熱も必発で、ほとんどが39℃以上の高熱が出ます。
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検査と診断

一般検査所見では、白血球数は増加しないことが多く、一過性の肝酵素(ALT、AST)の上昇が約30%に認められます(クラミジア・ニューモニエ)。

日本呼吸器学会がマイコプラズマ肺炎を中心とした非定型肺炎を疑う項目を公表しています(表1)。筆者らの検討では、この鑑別表を用いることによって85%以上の確率で診断できることを証明しているので参考にしてください。
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どのように診断するか

培養検査には特殊な培地(PPLO培地)を使用しますが、細菌培養に比べて長時間を必要とするため、診断は主に血液を用いた血清抗体価測定に依存しています。しかし、血清抗体価測定法は早期に診断ができないといった欠点があり、このためIgM抗体を迅速に検出するイムノカード(IC)法が開発されました。しかし、本法は偽陽性例が多く、陽性持続期間も長いため、急性感染を確定する方法ではないとされています。
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治療の方法

マイコプラズマは細菌の一種ですが、一般の細菌とは異なって細胞壁をもっていません。そのため、β(ベータ)‐ラクタム系抗菌薬(ペニシリン系やセフェム系など)は無効であり、蛋白合成阻害を主作用とするマクロライド系やテトラサイクリン系、ケトライド系抗菌薬が第一選択薬となります。また、一部のニューキノロン系薬も有効性が確認されています。

一方、マイコプラズマのマクロライド耐性株が2000年以降に日本各地で分離されるようになりました。その頻度は、小児科領域で40~60%にも及んでいるので注意が必要です。

大部分のマイコプラズマ肺炎は比較的良好な経過をとりますが、時に急性呼吸不全を起こす重篤な症例も認められます。このような重症の場合では、抗菌薬とともに副腎皮質ステロイド薬の併用が有効であるとされています。
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病気に気づいたらどうする

家族内や小集団内で発生することから、周囲の人たちがマイコプラズマ肺炎と診断されていて、頑固な咳が続く場合には病院を受診してください。また、世間一般に広く使用されているβ‐ラクタム系抗菌薬が効かない場合は、医師に相談してください。

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マイコプラズマ肺炎<呼吸器の病気>の初診に適した科目

初診に適した診療科目を選択すると、iタウンページの病院検索のページへ遷移します。
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