 治療の方法 |
変形を矯正するためには手術を行うことになりますが、手術をするかしないかは身体的・機能的障害の程度、変形の程度、心理的・精神的障害の程度などを総合的に判断して主治医、患者さん本人、家族と相談のうえ、決定することになります。手術の時期は小学校低学年前後が最適とされています。
鳩胸の手術法としては胸骨翻転術(きょうこつほんてんじゅつ)が、漏斗胸の手術法としては胸骨翻転術や胸骨挙上法(きょうこつきょじょうほう)があります。胸骨挙上法には骨・軟骨に骨切りを加えて持ち上げる方法と、金属プレートによって骨切りをすることなく胸骨を持ち上げる方法の2種類があります。いずれの方法も利点・欠点がありますが、最近では後者が一般的に行われるようになってきました。