細菌性尿路感染症 - メディカルiタウン

メディカルiタウン

細菌性尿路感染症

どんな病気か

図25のように腎盂(じんう)から尿管、膀胱(ぼうこう)へと続くおしっこの通り道を尿路といいますが、そのなかに細菌が入り込んで炎症を起こすことを細菌性尿路感染症といいます。
9ページTOPへ▲

原因は何か

細菌は例外的に血液のなかを回って腎盂に直接入ることもありますが、尿の通る方向とは反対に、おしっこの出る尿道口から侵入した大腸菌が原因になることがほとんどです。

女児のほうが尿道が短いために細菌が入りやすいのですが、まだおちんちんの皮がむけていない男児の場合も、包皮(ほうひ)と亀頭(きとう)の間に垢がたまって細菌が入りやすい状態になっています。

したがって何らかの理由で尿が逆流したり、停滞した状態が続くと、菌が侵入したり繁殖しやすくなって感染を起こします。尿路に先天的な奇形があり、そのために尿路感染症を繰り返す場合もあります。
9ページTOPへ▲

症状の現れ方

図25のように尿路感染症は尿路のどこで炎症が起きているかで、膀胱炎腎盂腎炎(じんうじんえん)などに分けられます。膀胱炎では尿が黄色くなる、においがする、尿の回数が増える、排尿時に痛みがあるなどの膀胱刺激症状といわれる症状が起こりますが、腎盂腎炎ではかぜ症状がないのに突然38・5℃以上の発熱がみられ、嘔吐や下痢を伴うこともあります。
9ページTOPへ▲

検査と診断

尿検査を行って、尿に細菌がいるかどうかや炎症の時に見られる細胞が現れているかどうかを確認します。熱がある場合は血液検査で炎症の程度を調べ、腎盂腎炎になっているのか、膀胱炎なのかを区別します。

先天的な尿路の奇形が原因で尿路感染症を繰り返すことがあるので、何度も起こす子どもでは超音波検査や造影剤を使って腎臓や膀胱などの尿路の形をX線で検査し、先天奇形の有無を確認することがあります。
9ページTOPへ▲

治療の方法

膀胱炎なら抗生剤の内服で治りますが、腎盂腎炎の場合には入院のうえ、抗生剤の点滴治療が必要になります。また先天的な尿路の奇形(尿路のどこかが狭い先天性水腎症(すいじんしょう)や、膀胱の尿が尿管や腎盂に逆流してしまう膀胱尿管逆流現象)が原因で尿路感染症を繰り返す子どもでは、それらに対する手術を行うこともあります。
9ページTOPへ▲

病気に気づいたらどうする

小児科を受診してください。乳児の細菌性尿路感染症のほとんどは、便に含まれる大腸菌が尿路をさかのぼって起こるので、再発を防ぐためには「うんちがでたら早めにおむつを交換する」、「女の子のおしりを拭く時は前から後ろに拭くように心がける」などに注意します。

おしっこの流れが滞(とどこお)ると、細菌も繁殖しやすくなります。膀胱炎腎盂腎炎にかかったら、たっぷりと水分を補給してあげます。尿量が増えておしっこがたくさん出ると、菌もいっしょに排出される効果があります。また尿路感染症にかかっていなくても、水分を多めに与えると感染予防になります。
9ページTOPへ▲

関連項目

膀胱尿管逆流現象(コラム)、逆流腎症(コラム)

9ページTOPへ▲

細菌性尿路感染症の初診に適した科目

初診に適した診療科目を選択すると、iタウンページの病院検索のページへ遷移します。
(表示がない場合は、該当するデータがございません。)


小児科
9ページTOPへ▲

執筆者:


他の分類から探す

子ども

女性

男性

高齢者

こころ

皮膚・アレルギー

頭・顔

上半身

下半身

全身

生活習慣病

遺伝的要因

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
(C)株式会社 法研
[免責事項・著作権等について]

9ページTOPへ▲