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てるびなふぃん

テルビナフィン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

皮膚科・泌尿器科の薬/皮膚科の薬(アレルギー用薬を含む)

解説タイトル

テルビナフィン塩酸塩

一般名 解説

テルビナフィン塩酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 125mg 1錠 59.80円

製薬会社 解説

岩城

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

アリルアミン系経口抗真菌薬

規制 解説

使用量と回数 解説

1日1回125mg。

識別コード 解説

125mg 包装コード:T B 本体コード:IW 01

その他 解説

保険収載年:1997/9

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

(1)深在性皮膚真菌症(白癬性肉芽腫,スポロトリコーシス,クロモミコーシス)/(2)表在性皮膚真菌症:(a)白癬(爪白癬,手・足白癬,生毛部白癬,頭部白癬,ケルスス禿瘡(とくそう),白癬性毛瘡,生毛部急性深在性白癬,硬毛部急性深在性白癬),(b)カンジダ症(爪カンジダ症)

解説 解説

爪白癬(爪の水虫)に使うときには,服用期間が長期になることを覚悟しなければいけません。肝機能障害や無顆粒球症,汎血球減少などの重い副作用が報告されているので,外用の抗真菌薬では治療が困難な場合にのみ使用します。

使用上の注意

警告 解説

 重い肝機能障害(肝不全,肝炎,胆汁うっ滞,黄疸など)や血液障害(汎血球減少,無顆粒球症,血小板減少)がおこることがあり,死亡例も報告されています。服用する場合は,定期的に検査を受けながら,状態に十分注意しなければなりません。

基本的注意 解説

*テルビナフィン塩酸塩(ラミシール)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……重い肝機能障害/血液障害(汎血球減少,無顆粒球症,血小板減少など)/本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……肝機能障害/腎機能障害/高齢者
(3)定期検査……(1)服用すると,「警告」にもあるように重い肝機能障害(肝不全,肝炎,胆汁うっ滞,黄疸など)が現れることがあり,死亡した例も報告されています。服用開始後2カ月間は月1回,その後も定期的に肝機能の検査を受ける必要があります。(2)汎血球減少,無顆粒球症,血小板減少がおこることがあるので,服用中は定期的に血液検査(血球数算定,白血球分画など)を受ける必要があります。(3)動物実験(サル)で,網膜上に黄白色点が現れたとの報告があるので,6カ月以上服用するときは眼科検査を受ける必要があります。
(4)危険作業に注意……本剤を服用すると,眠け,めまい・ふらつきなどをおこすことがあります。服用中は,高所作業や自動車の運転など危険を伴う機械の操作は十分に注意してください。
(5)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)重い肝機能障害(発疹,皮膚のかゆみ,発熱,食欲不振,悪心・嘔吐,倦怠感など)。(2)汎血球減少症・無顆粒球症・血小板減少(のどの痛み,発熱,リンパ節の腫れ,紫斑,皮下出血など)。(3)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN),急性全身性発疹性膿疱症,紅皮症(剥脱(はくだつ)性皮膚炎)。(4)横紋筋(おうもんきん)融解症。(5)ショック,アナフィラキシー(呼吸困難,全身潮紅,血管浮腫,じん麻疹など)。(6)薬剤性過敏症症候群(発疹,発熱,リンパ節腫脹など)。(7)亜急性皮膚エリテマトーデス。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,じん麻疹,かゆみ,紅斑,光線過敏性反応,顔面浮腫,リンパ節腫脹,多形紅斑,乾癬様発疹,血清病様反応,水疱性皮膚炎)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……関節痛,筋肉痛/膵炎,胃部不快感,腹痛,悪心,嘔吐,下痢,胃部膨満感,食欲不振,口渇,舌炎//錯感覚,感覚鈍麻,不安,抑うつ,めまい,ふらつき,頭痛,眠け,注意力低下,不眠,しびれ/頻尿/嗅覚異常,聴覚障害,聴力低下,霧視,視力低下,味覚異常・消失,耳鳴り/乾癬,血管炎,インフルエンザ様疾患,疲労・倦怠感,動悸,むくみ,月経異常,脱毛,発熱,体重減少
(3)検査などでわかる副作用……γ-GTP・AST・ALT・LDH・AL-P上昇/白血球減少,貧血/BUN上昇/トリグリセリド・総コレステロール上昇/CK上昇

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の血中濃度が上昇するとの報告がある薬剤……シメチジン(ヒスタミンH2受容体拮抗薬),フルコナゾール(深在性真菌治療薬
(2)併用すると本剤の血中濃度が低下するとの報告がある薬剤……リファンピシン(リファンピシン
(3)併用すると月経異常が現れたとの報告がある薬剤……卵胞・黄体ホルモン配合剤(卵胞・黄体ホルモン配合剤
(4)本剤との併用で血中濃度が低下したとの報告がある薬剤……シクロスポリン(シクロスポリン
(5)本剤との併用で血中濃度が上昇することがある薬剤……三環系抗うつ剤(三環系抗うつ薬),マプロチリン塩酸塩(四環系抗うつ薬),デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物(非麻薬系中枢性鎮咳薬

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • B

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27