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あともきせちん

アトモキセチン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

精神神経科の薬/その他の精神神経科の薬

解説タイトル

AD/HD治療薬(2)

一般名 解説

アトモキセチン塩酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 5mg 1錠 57.90円
錠剤 / 10mg 1錠 66.00円
錠剤 / 25mg 1錠 82.40円
錠剤 / 40mg 1錠 88.00円

製薬会社 解説

第一三共エスファ

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

非中枢刺激薬(選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

18歳未満:1日維持量 1.2~1.8mg(液剤は0.3~0.45mL)/kg(体重),2回に分けて服用。18歳以上:1日維持量80~120mg(液剤は20~30mL),1回または2回に分けて服用。

識別コード 解説

5mg 本体コード:アトモキセチン 5 DSEP
10mg 本体コード:アトモキセチン 10 DSEP
25mg 本体コード:アトモキセチン 25 DSEP
40mg 本体コード:アトモキセチン 40 DSEP

その他 解説

保険収載年:2009/6

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

注意欠陥/多動性障害(AD/HD)

解説 解説

この薬は,注意欠陥/多動性障害(AD/HD)の診断治療に精通した医師だけが処方するものです。また,AD/HDの診断は,米国精神医学会の精神疾患の診断・統計マニュアルなどの標準的で確立した診断基準に基づき慎重に実施し,基準を満たす場合のみ服用することになっています。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*アトモキセチン塩酸塩(ストラテラ)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤に対するアレルギーの前歴/モノアミン酸化酵素阻害薬(モノアミン酸化酵素の働き)(セレギリン塩酸塩(選択的MAO-B阻害薬),ラサギリンメシル酸塩(選択的MAO-B阻害薬),サフィナミドメシル酸塩(選択的MAO-B阻害薬))を服用中あるいは服用中止後2週間以内の人/重い心血管障害/褐色細胞腫またはその前歴/閉塞隅角緑内障
(2)慎重に服用すべき場合……肝機能障害/腎機能障害/けいれん発作またはその前歴/心疾患(QT延長を含む)またはその前歴/先天性QT延長症候群の人,またはQT延長の家族歴のある人/高血圧またはその前歴/脳血管障害またはその前歴/起立性低血圧の前歴/精神病性障害,双極性障害/排尿困難/遺伝的にCYP2D6(薬物代謝酵素の一つ)の活性が欠損していることが判明している人
(3)服薬指導……患者および保護者またはそれに代わる人は,服用前に医師から本剤の治療上の位置づけおよび本剤の服用による副作用発現のリスクについて十分な情報と適切な使用方法の指導を受けてください。
(4)攻撃性・敵意……本剤の服用中に攻撃性や敵意の発現・悪化が報告されています。十分に注意を払い,異常を感じたらすぐに処方医に連絡してください。
(5)成長遅延……小児において本剤の服用初期に成長遅延,体重増加の抑制が報告されています。身長や体重の増加が思わしくないときは減量したり服用を中止します。
(6)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,めまいなどがおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(7)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・6歳未満の小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)肝機能障害,黄疸,肝不全。(2)アナフィラキシー(血管神経性浮腫,じん麻疹など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(かゆみ,発疹,じん麻疹)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……悪心,食欲減退,腹痛,嘔吐,便秘,口渇,下痢,消化不良,口内乾燥,鼓腸/頭痛,傾眠,浮動性めまい,体位性めまい,睡眠障害,易刺激性,不快気分,不眠症,早朝覚醒型不眠症,気分変化,ふるえ,抑うつ気分,錯感覚,不安,感覚鈍麻,幻覚を含む感覚障害,うつ病,攻撃性,リビドー減退,チック,激越,落ち着きのなさ,びくびく感/動悸,頻脈,失神,レイノー現象,潮紅/多汗症,皮膚炎/排尿困難,勃起不全,生殖器痛,尿閉,月経困難症,射精障害,不規則月経,前立腺炎,頻尿,持続勃起,勃起時疼痛,射精不能,精巣痛,オルガズム異常,尿意切迫/体重減少,胸痛,無力症,疲労,ほてり,悪寒,味覚異常,結膜炎,胸部不快感,末梢冷感,冷感,筋痙縮(けいしゅく),散瞳
(3)検査などでわかる副作用……血圧上昇,心拍数増加,心電図QT延長

併用してはいけない薬 解説

モノアミン酸化酵素阻害薬(モノアミン酸化酵素の働き)(セレギリン(選択的MAO-B阻害薬),ラサギリン(選択的MAO-B阻害薬),サフィナミド(選択的MAO-B阻害薬))→両剤の作用が強まることがあります。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると心拍数,血圧が上昇したとの報告がある薬剤……サルブタモール硫酸塩(エフェドリン塩酸塩ほか)(吸入薬を除く)
(2)本剤との併用で心拍数と血圧上昇作用が強まるおそれがある薬剤……β-受容体刺激薬(サルブタモール硫酸塩を除く)
(3)併用すると本剤の血中濃度が上昇するおそれがある薬剤……CYP2D6阻害薬(パロキセチン塩酸塩水和物(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)など),昇圧作用を有する薬剤(ドパミン塩酸塩など),三環系抗うつ薬(三環系抗うつ薬)(イミプラミン塩酸塩など),選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬),メチルフェニデート塩酸塩(AD/HD治療薬(1)

海外評価 解説

  • 5点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27