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みるたざぴん

ミルタザピン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

精神神経科の薬/うつ病の薬

解説タイトル

ミルタザピン

一般名 解説

ミルタザピン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 15mg 1錠 16.60円
錠剤 / 30mg 1錠 29.90円

製薬会社 解説

ダイト=ヴィアトリス

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

1日15~45mgを就寝前に1回服用。

識別コード 解説

15mg 本体コード:ミルタザピン 15 ファイザー
30mg 本体コード:ミルタザピン 30 ファイザー

その他 解説

保険収載年:2009/9

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

うつ病,うつ状態

解説 解説

ミルタザピンは,「ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)」という新しいタイプの抗うつ薬です。今までの三環系・四環系,あるいはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)といった抗うつ薬が,不足がちなセロトニンあるいはノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで効果を発揮していたのに対し,ミルタザピンは脳内のノルアドレナリンやセロトニンの遊離を増加させる作用と,同時に不安・うつに関係する受容体への刺激を増強する作用を示し,効果を発揮します。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*ミルタザピン(リフレックス)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/モノアミン酸化酵素阻害薬(モノアミン酸化酵素の働き)(セレギリン塩酸塩(選択的MAO-B阻害薬),ラサギリンメシル酸塩(選択的MAO-B阻害薬),サフィナミドメシル酸塩(選択的MAO-B阻害薬))服用中あるいは中止後2週間以内の人
(2)慎重に服用すべき場合……肝機能障害/腎機能障害/自殺念慮または自殺企図の前歴,自殺念慮のある人/躁(そう)うつ病/脳の器質的障害・統合失調症の素因/衝動性が高い併存障害/てんかんなどのけいれん性疾患またはその前歴/心疾患(心筋梗塞,狭心症,伝導障害など)・低血圧/QT延長またはその前歴,著明な徐脈や低カリウム血症などがある人/緑内障・眼内圧亢進/排尿困難/高齢者
(3)海外での臨床試験・疫学調査結果……抗うつ薬の服用で,24歳以下の患者で自殺念慮・自殺企図の発現リスクが上昇すると報告されています。また,50歳以上の患者で骨折のリスクが上昇すると報告されています。
(4)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品……一緒に摂取するとセロトニン症候群(不安,焦燥,興奮,錯乱など)が現れるおそれがあるので,本剤の服用中はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないでください。
(5)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,めまいなどがおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(6)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止,または本剤服用の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)セロトニン症候群(不安,焦燥,興奮,錯乱など)。(2)無顆粒球症,好中球減少症。(3)けいれん。(4)肝機能障害,黄疸。(5)低ナトリウム血症,低浸透圧血症,けいれん,意識障害などを伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)。(6)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),多形紅斑。(7)QT延長,心室頻拍。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)すぐに処方医に連絡する副作用……体重増加,倦怠感,異常感,末梢性浮腫,胸痛,易刺激性,浮腫,末梢冷感,体重減少,疲労/乳汁漏出症,女性化乳房/傾眠,浮動性めまい,頭痛,体位性めまい,感覚鈍麻,ふるえ,不眠症,構語障害,注意力障害,アカシジア,けいれん,悪夢,鎮静,錯感覚,下肢静止不能症候群,異常な夢,不安,軽躁,躁病,激越,錯乱,運動過多,ミオクローヌス,失神,幻覚,精神運動の不穏(運動過剰症),嗜眠(しみん),口の錯感覚,せん妄,攻撃性,健忘/便秘,口渇,上腹部痛,下痢,悪心,胃不快感,嘔吐,腹部膨満,腹痛,口内乾燥,おくび,口の感覚鈍麻,口腔浮腫,唾液分泌亢進/動悸,心拍数増加/しゃっくり/紅斑,多汗症,皮膚のかゆみ,発疹,水疱/視調節障害,眼瞼浮腫,視覚障害/頻尿,尿閉,排尿困難/不正子宮出血,持続勃起症/関節痛,筋肉痛,筋力低下,背部痛,四肢不快感/過食,食欲亢進,食欲不振
(2)検査などでわかる副作用……高プロラクチン血症/血圧上昇,起立性低血圧,低血圧/ヘモグロビン減少,白血球減少,白血球増多,好酸球増多,好中球増多,リンパ球減少,再生不良性貧血,顆粒球減少,血小板減少症/AST・ALT・γ-GTP・AL-P・LDH・ビリルビン上昇/尿糖陽性,尿タンパク陽性/CK上昇/コレステロール上昇

併用してはいけない薬 解説

モノアミン酸化酵素阻害薬(モノアミン酸化酵素の働き)(セレギリン塩酸塩(選択的MAO-B阻害薬),ラサギリンメシル酸塩(選択的MAO-B阻害薬),サフィナミドメシル酸塩(選択的MAO-B阻害薬))→セロトニン症候群が現れることがあります。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の作用が強まるおそれがある薬剤など……CYP3A4阻害薬(HIVプロテアーゼ阻害薬(エイズ治療薬(2)),エリスロマイシン(マクロライド),ケトコナゾールなど),シメチジン(ヒスタミンH2受容体拮抗薬),鎮静薬(ベンゾジアゼピン系(ベンゾジアゼピン系催眠薬)など)/アルコール
(2)併用すると本剤の作用が弱まるおそれがある薬剤……CYP3A4誘導薬(カルバマゼピン(カルバマゼピン),フェニトイン(フェニトイン),リファンピシン(リファンピシン)など),ワルファリン(ワルファリンカリウム
(3)本剤との併用でセロトニン症候群のおそれが高まる薬剤……SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬),L-トリプトファン含有製剤,トリプタン系薬剤(セロトニン1B/1D受容体作動型片頭痛治療薬),トラマドール塩酸塩(がん疼痛治療薬(7)),リネゾリド(オキサゾリジノン系抗菌薬),メチルチオニニウム塩化物水和物(メチレンブルー静注),炭酸リチウム(躁病に用いる薬)など
(4)本剤との併用で作用が弱まるおそれがある薬剤……ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム
(5)併用するとQT延長,心室頻拍が現れるおそれがある薬剤……QT延長をおこすことが知られている薬剤

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27