お薬検索

おらびじょうこうくうよう

オラビ錠口腔用

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

抗生物質/真菌症の抗生物質

解説タイトル

カンジダ治療薬

一般名 解説

ミコナゾール
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 50mg 1錠 1,058.70円

製薬会社 解説

そーせい=久光

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

真菌症治療用抗生物質

規制 解説

使用量と回数 解説

[フロリードゲル]口腔カンジダ症:1日10~20gを4回に分けて口腔内にまんべんなく塗布。食道カンジダ症:1日10~20gを4回に分けて,口腔内に含んだ後,少量ずつのみこむ。[オラビ錠口腔用]1回1錠(50mg)を1日1回,上顎歯肉(犬歯窩)に付着して用いる。

識別コード 解説

50mg 本体コード:L

その他 解説

保険収載年:1993/3

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

[アムホテリシンBの適応症]消化管におけるカンジダ異常増殖
[ミコナゾール:フロリードゲルの適応症]カンジダ属による口腔・食道カンジダ症/[ミコナゾール:オラビ錠口腔用の適応症]カンジダ属による口腔咽頭カンジダ症

解説 解説

カンジダは,ふつうの抗生物質では死にません。そればかりか抗生物質の長期投与によってカンジダ症になることがあります(菌交代症)。また,カンジダは人間のからだに広く存在してはいるものの,病気をおこさない程度にしか増殖しないのですが,からだの抵抗力が落ちた場合には異常に数を増すことがあります。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*アムホテリシンB(ファンギゾンシロップ),ミコナゾール(フロリードゲル,オラビ錠口腔用)の添付文書による

[アムホテリシンB]
(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)服用法など……[シロップ](1)服用前にはよく振って,均等な懸濁液にしてのんでください。(2)口腔内カンジダ症の人が服用するときは,舌で患部に広くゆきわたらせ,できるだけ長く含んだ後,のみこんでください。(3)服用によって歯が黄色くなることがありますが,歯磨きで簡単に除去できます。
(3)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。(「薬の知識」共通事項のみかた
[ミコナゾール]
(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム),キニジン硫酸塩水和物(キニジン硫酸塩水和物),トリアゾラム(ベンゾジアゼピン系催眠薬),シンバスタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬),アゼルニジピン(カルシウム拮抗薬(適応症が高血圧症のみのもの)),レザルタス配合錠(ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)),ニソルジピン(カルシウム拮抗薬),クリアミン配合錠(ピリン系薬剤)(エルゴタミン酒石酸塩),ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩(エルゴタミン酒石酸塩),ブロナンセリン(非定型抗精神病薬),リバーロキサバン(凝固第X因子阻害薬),ロミタピドメシル酸塩(ロミタピド),ルラシドン塩酸塩(非定型抗精神病薬)の服用中/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……経口血糖降下薬(スルフォニルウレア系:グリベンクラミド・グリクラジド・アセトヘキサミドなど(糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系)))の服用中/[オラビ錠口腔用]高齢者/[フロリードゲルのみ]誤嚥をおこすおそれのある人(嚥下障害,ぜんそく患者など)
(3)使用法……[フロリードゲル](1)口腔カンジダ症の人は,舌で口腔内にまんべんなく塗布し,できるだけ長く含んだ後,のみこみます。(2)食道カンジダ症の人は,口腔内に含んだ後,少量ずつのみこみます。(3)義歯の人は十分な効果が得られにくいことがあるので,義歯をよく洗い,義歯にも塗布します。(4)本剤の誤嚥(ごえん)により呼吸困難,嚥下性肺炎などをおこすおそれがあります。高齢者,乳児,嚥下に障害のある人,ぜんそくの人などは特に注意して服用してください。(5)服用後は,うがいや食物摂取を控えてください。
[オラビ錠口腔用](1)乾いた手でボトルから取り出し,刻印(L)のない面(曲面)を上顎歯肉に置き,30秒間上唇の上から指で軽く押しながら本剤を保持して上顎歯肉に付着し,その後,数分間は舌で本剤を触らないようにします。(2)本剤はいったん付着したら徐々に溶解するので,そのままにしておきます。(3)次に本剤を使用する場合は反対側の歯肉に付着します。その際,前回の製剤が残っていたら取り除いてから使用します。(4)本剤が付着しないか6時間以内にはがれたときは,はがれた製剤を速やかに元の位置に付着します。はがれた製剤が付着しないときは,新たな本剤を使用します。(5)付着後6時間以内に本剤をのみこんだときは,コップ1杯の水をのんでから,一度だけ新たな本剤を使用します。(6)付着後6時間以上経ってから本剤がはがれたり,本剤をのみこんだりしたときは,翌日まで新たな本剤を使用しないこと。
(4)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

[アムホテリシンB](1)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

[アムホテリシンB]
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(じん麻疹,発疹,かゆみ,血管浮腫,発熱)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……舌炎,悪心,嘔吐,食欲不振,腹痛,下痢,口内炎,腹部膨満感,胃痛,心窩部(しんかぶ)痛
(3)検査などでわかる副作用……腎障害,BUN上昇,タンパク尿/肝障害,AST・ALT・AL-P上昇,ウロビリン尿

併用してはいけない薬 解説

[ミコナゾール](1)ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム)→ワルファリンカリウムの作用が増強し,重篤な出血あるいは著しいINR上昇が現れることがあります。ワルファリンカリウムの治療を必要とする場合はワルファリンカリウムの治療を優先し,本剤を服用しないこと。(2)キニジン硫酸塩水和物(キニジン硫酸塩水和物)→QT延長などの心臓血管系の副作用が現れるおそれがあります。(3)トリアゾラム(ベンゾジアゼピン系催眠薬),アゼルニジピン(カルシウム拮抗薬(適応症が高血圧症のみのもの)),レザルタス配合錠(ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)),ニソルジピン(カルシウム拮抗薬),ブロナンセリン(非定型抗精神病薬),ルラシドン塩酸塩(非定型抗精神病薬)→これらの薬剤の作用が強まるおそれがあります。(4)シンバスタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)→横紋筋(おうもんきん)融解症が現れるおそれがあります。(5)クリアミン配合錠(ピリン系薬剤)(エルゴタミン酒石酸塩),ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩(エルゴタミン酒石酸塩)→血管れん縮などの重い副作用が現れるおそれがあります。(6)リバーロキサバン(凝固第X因子阻害薬)→抗凝固作用が増強され,出血の危険性が増大するおそれがあります。(7)ロミタピドメシル酸塩(ロミタピド)→ロミタピドメシル酸塩の血中濃度が著しく上昇するおそれがあります。

注意して併用すべき薬

[ミコナゾール]
(1)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……経口血糖降下薬(グリベンクラミド・グリクラジド・アセトヘキサミドなど(糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系))),フェニトイン(フェニトイン),カルバマゼピン(カルバマゼピン
(2)本剤との併用で骨髄機能抑制などの副作用が強まることがある薬剤……ドセタキセル,パクリタキセル(イチイ由来抗腫瘍薬),イリノテカン(イリノテカン塩酸塩
(3)本剤との併用で血中濃度が上昇することがある薬剤……シクロスポリン(シクロスポリン),タクロリムス水和物(タクロリムス水和物ほか),アトルバスタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬),ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍薬(抗悪性腫瘍ビンカアルカロイド),ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬(カルシウム拮抗薬(適応症が高血圧症のみのもの)),ベラパミル塩酸塩(カルシウム拮抗薬),シルデナフィルクエン酸塩(シルデナフィルクエン酸塩ほか),アルプラゾラム(ベンゾジアゼピン系安定薬),ミダゾラム(ミダゾラム),ブロチゾラム(ベンゾジアゼピン系催眠薬),メチルプレドニゾロン(副腎皮質ステロイド薬),セレギリン塩酸塩(選択的MAO-B阻害薬),エバスチン(フェキソフェナジン塩酸塩ほか),ジソピラミド(ピリジンメタノール系抗不整脈薬),シロスタゾール(シロスタゾール),イマチニブメシル酸塩(イマチニブメシル酸塩
(4)併用すると相互の血中濃度が上昇することがある薬剤……HIVプロテアーゼ阻害薬(エイズ治療薬(2))(リトナビル,カレトラ配合錠(内用液),ダルナビルエタノール付加物など)

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27