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らもとりぎん

ラモトリギン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

精神神経科の薬/けいれん・てんかんの薬

解説タイトル

ラモトリギン

一般名 解説

ラモトリギン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 25mg 1錠 10.90円
錠剤 / 100mg 1錠 37.40円

製薬会社 解説

日医工

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

抗けいれん・てんかん薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

単独療法の場合(てんかんの部分発作・強直間代発作,および双極性障害)は1日1回25mgから開始し徐々に増量,維持量はてんかんで1日100~200mg,双極性障害で1日200mg,いずれも1日1~2回に分けて服用,1日最大400mg。併用療法および小児は処方医の指示通りに。

識別コード 解説

25mg 包装コード:404 本体コード:n 404 25
100mg 包装コード:405 本体コード:n 405 100

その他 解説

保険収載年:2008/12

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

てんかん患者の以下の発作に対する単剤療法:部分発作(二次性全般化発作を含む),強直間代発作,定型欠神発作/他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の,以下の発作に対する抗てんかん薬との併用療法:部分発作(二次性全般化発作を含む),強直間代発作,レノックス・ガストー症候群における全般発作/双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制

解説 解説

本剤は,単独・併用療法どちらの場合も,服用量・服用方法の厳格な管理が必要となるため,処方医の指示をきちんと守って服用してください。
本剤を定型欠神発作に用いる場合,15歳以上の患者における有効性・安全性は確立していないため,15歳未満で本剤の治療を開始した人が15歳以降も継続して本剤を使用する場合には,状態を十分観察し,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用を続けることができます。また,本剤は双極性障害(躁うつ病)における気分エピソードの再発・再燃抑制にも適応がありますが,双極性障害の急性期治療に関する本剤の有効性・安全性は確立していません。

使用上の注意

警告 解説

 皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN),薬剤性過敏症症候群などの全身症状を伴う重篤な皮膚障害が現れることがあり,死亡に至った例も報告されています。皮膚障害の発現率は用法・用量を超えて本剤を服用した場合に高いことから,処方医の指示を必ず守ることが重要です。発疹に加え,発熱(38℃以上),眼の充血,口唇・口腔粘膜のびらん,咽頭痛,全身倦怠感,リンパ節腫脹などの症状が現れたら,服用を中止して直ちに処方医に連絡します。重篤な皮膚障害の発現率は小児に高いことが示されているので,特に注意してください。

基本的注意 解説

*ラモトリギン(ラミクタール)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……自殺念慮または自殺企図の前歴がある人,自殺念慮のある人/脳の器質的障害または統合失調症の素因がある人/ブルガダ症候群/心不全,基礎心疾患(心筋梗塞,弁膜症,心筋症など),刺激伝導障害/腎不全/肝機能障害/小児,高齢者
(3)急な減量・中止……てんかんの場合,本剤を連用中に服用量を急激に減らしたり中止したりすると,てんかん発作の増悪またはてんかん重積状態が現れることがあります。自己判断で減量や中止をしないようにしてください。
(4)皮膚障害……本剤の服用による発疹は斑状・丘疹状に現れることが多く,重い皮膚障害の発現率は,服用開始から8週間以内に高く,また,バルプロ酸ナトリウムと併用した場合あるいは小児において高いことが示されています。服用を始めたら十分に注意し,異常が認められた場合には服用を中止し,ただちに処方医へ連絡してください。
(5)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(6)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立(2歳未満のてんかん,18歳未満の双極性障害の場合)(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN),多形紅斑。(2)薬剤性過敏症症候群(発疹,発熱,リンパ節症,顔面浮腫,血液障害,肝障害など)。(3)再生不良性貧血,汎血球減少,無顆粒球症。(4)血球貪食症候群(発熱,発疹,神経症状,脾腫,リンパ節腫脹,血球減少,高フェリチン血症,高トリグリセリド血症,肝機能障害,血液凝固障害など)。(5)肝炎,肝機能障害,黄疸。(6)無菌性髄膜炎(項部硬直,発熱,頭痛,悪心・嘔吐,意識混濁など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……発疹(特に斑状・丘疹状)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……脱毛/発熱,疲労,疼痛/傾眠,めまい,頭痛,不安・焦燥・興奮,不眠,てんかん発作回数の増加,易刺激性,運動障害,失調,ふるえ,幻覚,眼振,攻撃性,平衡障害,チック,錯乱,パーキンソン症状の悪化,錐体外路(すいたいがいろ)症状,舞踏病アテトーゼ,悪夢/胃腸障害(吐きけ・嘔吐,下痢など),食欲不振/リンパ節症/複視,霧視,結膜炎/背部痛,関節痛/ループス様反応
(3)検査などでわかる副作用……肝機能検査値異常,白血球減少,好中球減少,血小板減少,貧血,低ガンマグロブリン血症

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の作用を強める薬剤……バルプロ酸ナトリウム(バルプロ酸ナトリウム
(2)併用すると本剤の作用を弱める薬剤……フェニトイン(フェニトイン),カルバマゼピン(カルバマゼピン),フェノバルビタール(バルビツール酸誘導体),プリミドン(プリミドン),リファンピシン(リファンピシン),ロピナビル・リトナビル配合剤(エイズ治療薬(2)),アタザナビル(エイズ治療薬(2))+リトナビル(エイズ治療薬(2))など
(3)併用するとめまい,失調,複視,霧視,吐きけなどが現れやすくなる薬剤……カルバマゼピン(カルバマゼピン
(4)併用すると傾眠が現れやすくなる薬剤……リスペリドン(非定型抗精神病薬
(5)併用すると相互に作用が弱まる薬剤……経口避妊薬(低用量ピル

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27