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りあめっとはいごうじょう

リアメット配合錠

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

その他の薬/寄生虫・原虫用の薬

解説タイトル

抗マラリア薬(4)

一般名 解説

アルテメテル・ルメファントリン配合剤
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 /  1錠 246.80円

製薬会社 解説

ノバルティス

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

抗マラリア薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

処方医の指示通りに服用。

識別コード 解説

本体コード:CG:NC

その他 解説

保険収載年:2017/2

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

マラリア

解説 解説

本剤は,古くからマラリアの治療に使われていた漢方薬の一種であるヨモギ属植物から抽出されたアルテメテルと,抗マラリア薬のルメファントリンを含有する配合剤で,特に重症化しやすい「合併症のない急性熱帯熱マラリア」治療の代表的な薬剤です。いずれも赤血球内に侵入したマラリア原虫に対して活性を示すことで,効果を発揮すると考えられています。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/リファンピシン(リファンピシン),カルバマゼピン(カルバマゼピン),フェノバルビタール(バルビツール酸誘導体),フェニトイン(フェニトイン),リファブチン(リファブチン),ホスフェニトイン(注射薬)の服用中/セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品の摂取中/妊婦(妊娠14週未満)または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……QT延長をおこしやすい人(先天性QT延長症候群,心疾患,低カリウム血症や低マグネシウム血症のある人など)
(3)嘔吐……下痢または嘔吐をきたしている人では本剤の吸収が低下する可能性があります。本剤の服用後1時間以内に嘔吐した場合には,再服用してください。
(4)避妊……妊娠する可能性のある人では,必要に応じて本剤服用開始前に妊娠検査を実施し,妊娠していないことを確認します。また,本剤服用中は有効な避妊を行ってください。動物実験の結果から,胎児の器官形成期に本剤を服用すると,重篤な先天性欠損がおこる可能性などが示唆されています。
(5)飲食物……(1)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品は,本剤の作用を弱める可能性があるので,本剤の服用中はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないでください。(2)グレープフルーツジュースは,本剤の作用を強める可能性があるので,本剤の服用中はグレープフルーツジュースを飲まないでください。
(6)その他……
・妊婦(妊娠14週以降)での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児(体重5kg未満)での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)QT延長。(2)アナフィラキシー(じん麻疹,血管浮腫など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)すぐに処方医に連絡する副作用……食欲減退/睡眠障害/頭痛,浮動性めまい,間代,傾眠,感覚鈍麻,運動失調,錯感覚/動悸/せき/嘔吐,腹痛,悪心,下痢/発疹,かゆみ/関節痛,筋肉痛/無力症,疲労,歩行障害
(2)検査などでわかる副作用……貧血,好酸球増加症/肝機能検査値異常

併用してはいけない薬 解説

リファンピシン(リファンピシン),カルバマゼピン(カルバマゼピン),フェノバルビタール(バルビツール酸誘導体),フェニトイン(フェニトイン),リファブチン(リファブチン),ホスフェニトイン(注射薬)→本剤の血中濃度が低下し,抗マラリア作用が弱まる可能性があります。

注意して併用すべき薬

(1)併用するとQT延長がおこるおそれがある薬剤……キニーネ,クラスⅠa・クラスⅢの抗不整脈薬(ジソピラミド(ピリジンメタノール系抗不整脈薬),プロカインアミド塩酸塩(プロカインアミド塩酸塩),キニジン硫酸塩水和物(キニジン硫酸塩水和物),アミオダロン塩酸塩(アミオダロン塩酸塩),ソタロール塩酸塩(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))など),抗精神病薬(ピモジド(ブチロフェノン系薬剤),クロルプロマジン塩酸塩(フェノチアジン系薬剤),ハロペリドール(ブチロフェノン系薬剤)など),抗うつ薬(アミトリプチリン塩酸塩(三環系抗うつ薬),イミプラミン塩酸塩(三環系抗うつ薬)など),マクロライド系抗菌薬(エリスロマイシン(マクロライド)など),フルオロキノロン系抗菌薬(モキシフロキサシン塩酸塩(ニューキノロン剤)など),アゾール系抗真菌薬(フルコナゾール(深在性真菌治療薬)など),CYP3A阻害薬(イトラコナゾール(深在性真菌治療薬),クラリスロマイシン(マクロライド)など)
(2)併用すると本剤の抗マラリア作用が弱まる可能性がある薬剤……エトラビリン(エイズ治療薬(1)),モダフィニル(ナルコレプシーに用いる薬),エファビレンツ(エイズ治療薬(1)),ボセンタン水和物(肺動脈性肺高血圧症治療薬(1)
(3)本剤との併用で効果が弱まる可能性がある薬剤……CYP3Aで代謝される薬剤(ホスアンプレナビルカルシウム水和物(エイズ治療薬(2))など),経口避妊薬(低用量ピル
(4)併用すると本剤配合のルメファントリンの血中濃度が低下する薬剤……メフロキン塩酸塩(抗マラリア薬(1)
(5)併用するとルメファントリンの血中濃度が上昇し,アルテメテルの血中濃度が低下する薬剤……ロピナビル・リトナビル配合剤(エイズ治療薬(2)

海外評価 解説

  • 5点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27