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もんてるかすと

モンテルカスト

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

呼吸器の薬/ぜんそくの薬

解説タイトル

ロイコトリエン拮抗薬

一般名 解説

モンテルカストナトリウム
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

細粒剤 / 4mg 1包(小児用) 21.70円
錠剤 / 5mg 1錠 14.20円
錠剤 / 10mg 1錠 17.60円

製薬会社 解説

陽進堂

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

抗アレルギー薬

規制 解説

使用量と回数 解説

[錠剤]気管支ぜんそくは10mg,アレルギー性鼻炎は5~10mgを,1日1回就寝前に服用。小児(チュアブル,細粒)は「基本的注意」の(5)を参照。

識別コード 解説

4mg 包装コード:YD 193
5mg 包装コード:YD 228 5mg 本体コード:YD 5
10mg 包装コード:YD 229 10mg 本体コード:YD 10

その他 解説

保険収載年:2001/8

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

気管支ぜんそく/アレルギー性鼻炎(モンテルカストナトリウムの細粒剤とチュアブル錠を除く)

解説 解説

本剤は,シクロオキシゲナーゼ(アラキドン酸代謝酵素)は抑制せず,ロイコトリエンを選択的に抑制する新しい抗アレルギー薬です。一般名の最後に「ルカスト」がつくことから,ルカスト製剤と呼ぶこともあります。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*モンテルカストナトリウム(キプレス,キプレスチュアブル)などの添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)服用法……(1)本剤は気管支拡張薬,ステロイド薬などと異なり,すでにおこっているぜんそく発作を抑える薬ではありません。服用中は同時に発作を抑える気管支拡張薬,ステロイド薬なども処方してもらうことが必要です。(2)本剤は,ぜんそくが良好にコントロールされている場合でも,急に悪化したときでも,通常どおりに継続して服用します。(3)本剤の細粒は光に不安定であるため,開封後,直ちに(15分以内)服用します。
(3)血管炎……本剤の服用者に,好酸球性多発血管炎性肉芽腫症様の血管炎(しびれ,四肢の脱力,発熱,関節痛など)が現れたとの報告があります。これはおおむね,本剤と同時に経口ステロイド薬を併用している人が経口ステロイド薬を減量・中止したときにおこっています。
(4)精神症状……本剤との因果関係は明らかではありませんが,うつ病,自殺念慮,自殺および攻撃的行動を含む精神症状が報告されています。
(5)小児の服用……モンテルカスト製剤を気管支ぜんそくに用いる場合,6歳以上の小児はチュアブル錠(5mg1錠)を,1歳以上6歳未満の小児は細粒剤(4mg1包)を,1日1回就寝前に服用します。1歳未満の乳児,新生児,低出生体重児に対するモンテルカスト製剤の安全性は確立していません。
(6)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。
・1歳未満の乳児・新生児・低出生体重児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)肝機能障害,肝炎,黄疸,劇症肝炎。(2)ショック,アナフィラキシー(血圧低下,意識障害,呼吸困難,発疹など)。(3)血小板減少。
[プランルカスト水和物](4)間質性肺炎,好酸球性肺炎。(5)白血球減少。(6)横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感,赤褐色尿など)。
[モンテルカストナトリウム](7)血管浮腫。(8)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN),多形紅斑。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(皮疹,かゆみ,じん麻疹)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……頭痛,傾眠,情緒不安,不眠,幻覚,めまい,感覚異常(しびれなど),異夢,易刺激性,けいれん,激越,ふるえ,夢遊症,失見当識,集中力低下,記憶障害,せん妄,強迫性症状/下痢,腹痛,胃不快感,吐きけ,胸やけ,嘔吐,便秘,口内炎,消化不良/筋けいれんを含む筋痛,関節痛/口渇,血尿,むくみ,倦怠感,出血傾向(鼻出血,紫斑など),動悸,頻尿,発熱,脱毛,挫傷,脱力,疲労,遺尿
(3)検査などでわかる副作用……肝臓の好酸球浸潤/肺好酸球増多症/AST・ALT・AL-P・γ-GTP・総ビリルビン上昇/尿潜血,尿糖,白血球増加,尿タンパク,トリグリセリド上昇

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の血中濃度が上昇する可能性がある薬……[プランルカスト水和物]CYP3A4を阻害する薬剤(イトラコナゾール(深在性真菌治療薬),エリスロマイシン(マクロライド)など)
(2)併用すると本剤の作用が弱まるおそれがある薬剤……[モンテルカストナトリウム]フェノバルビタール(バルビツール酸誘導体

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • B

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27