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ぴこぷれっぷはいごうないようざい

ピコプレップ配合内用剤

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

その他の薬/その他の薬

解説タイトル

大腸内視鏡前処置薬

剤形/保険薬価 解説

散剤 /  1包 994.10円

製薬会社 解説

ケミファ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

経口腸管洗浄剤

規制 解説

使用量と回数 解説

1回1包を約150mLの水に溶解し,検査または手術前に2回服用する。1回目の服用後は1回250mLの透明な飲料を数時間かけて最低5回,2回目の服用後は1回250mLの透明な飲料を検査または手術の2時間前までに最低3回飲用する。透明な飲料は,水のみの飲用は避け,総飲量の半量以上はお茶やソフトドリンクなどの他の透明な飲料を飲用する。

識別コード 解説

その他 解説

保険収載年:2016/8

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

[クエン酸マグネシウムの適応症]大腸検査(X線・内視鏡)前処置における腸管内容物の排除,腹部外科手術時における前処置用下剤
[ナトリウム・カリウム配合剤の適応症]大腸内視鏡検査・大腸手術時の前処置における腸管内容物の排除/[ムーベン配合内用液を除く]バリウム注腸X線造影検査の前処置における腸管内容物の排除
[ビジクリア配合錠,サルプレップ配合内用液の適応症]大腸内視鏡検査の前処置における腸管内容物の排除
[モビプレップ配合内用剤,ピコプレップ配合内用剤の適応症]大腸内視鏡検査・大腸手術時の前処置における腸管内容物の排除

解説 解説

大腸の内視鏡検査や手術を行うときに,大腸内に便がたまっていると検査や手術をすることができません。本剤は,前処置として大腸内をきれいに洗浄するための薬剤で,散剤,液剤,錠剤があります。検査や手術を行うときは,前日の夜から絶食などのさまざまな規定,また服用方法も細かに規定されているので,指示を守って受けるようにしましょう。

使用上の注意

警告 解説

[ニフレック配合内用剤,モビプレップ配合内用剤,サルプレップ配合内用液,ピコプレップ配合内用剤((1)のみ)]
(1)腸管内圧上昇による腸管穿孔(せんこう)をおこすことがあるので,腹痛などの消化器症状が現れた場合は直ちに処方医に連絡してください。特に,腸閉塞の疑いがある人,腸管狭窄・高度な便秘・腸管憩室のある人は注意が必要です。
(2)ショック,アナフィラキシーなどがおこるおそれがあるので,自宅で服用する人は,特に副作用発現時の対応方法について十分に説明を受けてください。
[ビジクリア配合錠]
(1)重い急性腎障害,急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)が現れることがあるので,高血圧症の高齢者は本剤を服用してはいけません。また,以下の人は注意が必要です→高齢者/高血圧症の人/循環血液量の減少,腎疾患,活動期の大腸炎のある人/腎血流量・腎機能に影響を及ぼす薬剤(利尿薬,アンジオテンシン変換酵素阻害薬,アンジオテンシン受容体阻害薬,NSAIDなど)を服用している人
(2)重い不整脈やけいれんなどが現れることがあるので,以下の注意が必要です→心疾患や腎疾患,脱水などの電解質異常がないこと/電解質濃度やQT延長に影響を及ぼす薬剤を服用中でないこと/血清電解質濃度が正常値であること
(3)類似薬において,腸管内圧上昇による腸管穿孔が認められているので,腸閉塞や腸管狭窄,高度な便秘,腸管憩室のある人は注意が必要です。

基本的注意 解説

*ニフレック配合内用剤,ビジクリア配合錠の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……[ニフレック配合内用剤]胃腸管閉塞症・腸閉塞の疑いのある人/腸管穿孔/中毒性巨大結腸症
[ビジクリア配合錠]高血圧症の高齢者/うっ血性心不全または不安定狭心症/QT延長症候群,重い心室性不整脈/腹水を伴う疾患/胃腸管閉塞症または胃腸管閉塞症の疑い/腸管穿孔または腸管穿孔の疑い/中毒性巨大結腸症/重い腎機能障害(透析治療を含む),急性リン酸腎症/本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……[ニフレック配合内用剤]腸管狭窄または高度な便秘/腸管憩室/腹部手術の前歴/狭心症,陳旧性心筋梗塞/誤嚥をおこすおそれのある人(高齢者,嚥下が困難な人など)/糖尿病用薬の服用中/腎機能障害/高齢者
[ビジクリア配合錠]高血圧症(高齢者を除く)/循環血流量の減少(脱水など)/腎血流量・腎機能に影響を及ぼす薬剤(利尿薬,アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)),アンジオテンシン受容体阻害薬(ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)),NSAIDなど)の服用中/慢性炎症性腸疾患の急性憎悪/急性心筋梗塞および心臓手術(冠動脈バイパス手術など)の前歴/基礎心疾患(弁膜症,心筋症,不整脈など)のある人/過去に心筋症,QT延長および不整脈のコントロールができなかったことのある人/けいれん発作の前歴およびけいれん発作のリスクが高い人(三環系抗うつ薬(三環系抗うつ薬)など発作の閾値を低下させる薬剤を使用している人,アルコールやベンゾジアゼピン系薬剤(ベンゾジアゼピン系催眠薬)(ベンゾジアゼピン系安定薬)の退薬症状(禁断症状)がある人)/高度な便秘/腹部手術の前歴/過去に大腸内視鏡検査やX線造影検査によって腸管狭窄や腸管憩室が認められ,その症状を呈している人/薬物アレルギーの前歴/糖尿病用薬の服用中/腎機能障害(透析を含む重い腎機能障害,急性リン酸腎症を除く)/高齢者
(3)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

[ニフレック配合内用剤](1)ショック,アナフィラキシー(顔面蒼白,血圧低下,嘔吐,吐きけ持続,気分不良,めまい,冷感,じん麻疹,呼吸困難,顔面浮腫など)。(2)腸管穿孔,腸閉塞,鼠径(そけい)ヘルニア嵌頓(かんとん)。(3)低ナトリウム血症(意識障害,けいれんなど)。(4)虚血性大腸炎。(5)マロリー・ワイス症候群(嘔吐,吐きけ,吐血,血便など)。
[ビジクリア配合錠](6)嘔吐などによる低ナトリウム血症(意識障害,けいれんなど)。(7)急性腎障害,急性リン酸腎症。(8)低カルシウム血症(テタニー,しびれ,ピリピリ感,筋力低下,意識障害など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

[ニフレック配合内用剤]
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(じん麻疹,発疹)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……ふらつき感,冷感,意識障害/不眠,腹部膨満感,吐きけ,腹痛,嘔吐,腹鳴,肛門部痛/胸痛/低血糖発作/倦怠感,頭痛,口渇,頻尿,胸やけ,さむけ,発熱,頭重感,ほてり,発赤,顔面紅潮
(3)検査などでわかる副作用……尿ケトン体陽性,尿酸値上昇,血糖値上昇/AST・ALT・LDH・AL-P上昇,ビリルビン値上昇,タンパク上昇,タンパク低下,アルカリフォスファターゼ上昇/尿タンパク陽性,尿潜血陽性/白血球減少,白血球増多,血清カリウム上昇,血清カリウム低下

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • B

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27