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ふぃこんぱ

フィコンパ

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

精神神経科の薬/けいれん・てんかんの薬

解説タイトル

ペランパネル

一般名 解説

ペランパネル水和物
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 2mg 1錠 195.70円
錠剤 / 4mg 1錠 319.70円
細粒剤 / 1% 1g 1,065.60円

製薬会社 解説

エーザイ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

抗けいれん・てんかん薬

規制 解説

使用量と回数 解説

部分発作での単独療法:1日1回2mgの就寝前服用より開始し,その後2週間以上の間隔をあけて2mgずつ漸増する。維持用量は1日1回4~8mg,1日最大8mg。併用療法では処方医の指示通りに服用。

識別コード 解説

2mg 包装コード:2mg 275 2 本体コード:275:2
4mg 包装コード:4mg 277 4 本体コード:277:4

その他 解説

保険収載年:2016/5

フィコンパ錠2mg

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

てんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)/他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の強直間代発作に対する抗てんかん薬との併用療法

解説 解説

本剤は,てんかん発作を誘導する神経伝達物質グルタミン酸の受容体(AMPA受容体)に対して選択的かつ非競合的に結合することで,グルタミン酸による神経の過剰興奮を直接抑制します。日本で創製された新規の作用機序をもつ抗てんかん薬で,他のメカニズムを主な薬理作用とする薬剤では奏効しにくい発作に対して効果があり,単剤療法だけでなく,他の抗てんかん薬との併用療法としても使用されます。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/重度の肝機能障害
(2)慎重に服用すべき場合……軽度・中等度の肝機能障害/重度の腎機能障害または透析中の末期腎障害/高齢者
(3)精神症状に注意……本剤を服用すると,易刺激性,攻撃性・敵意,不安などの精神症状が現れ,自殺企図に至ることもあります。患者および家族はそのリスクについて十分な説明を受け,服用中は処方医と緊密に連絡を取り合うことが必要です。
(4)転倒……運動失調(ふらつき)などが高頻度でおこり,転倒などを伴う可能性があります。異常を感じたら,すぐに処方医に連絡してください。特に高齢者は転倒しやすいので,十分に注意してください。
(5)急な減量・中止……急激に服用量を減らしたり中止したりすると,発作頻度が増加する可能性があるので,絶対に自己判断で減量や中止をしないでください。
(6)飲食物……(1)本剤を服用しているときはセイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品を摂取してはいけません。本剤の代謝が促進され,血中濃度が低下するおそれがあります。(2)本剤はアルコールの中枢神経抑制作用を強めるため,本剤の服用中は禁酒・減酒してください。
(7)危険作業は中止……本剤を服用すると,めまい,眠け,注意力・集中力・反射運動能力などの低下が現れるおそれがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(8)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)精神症状(易刺激性,攻撃性,不安,怒りなど)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……発疹,かゆみ
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……浮動性めまい,傾眠,頭痛,運動失調,平衡障害,構語障害,けいれん,ふるえ,気分動揺,感覚鈍麻,嗜眠(しみん),過眠症,感情不安定,気分変化,神経過敏,健忘,記憶障害,異常行動,錯乱状態,睡眠障害,錯感覚,自殺企図,注意力障害,精神運動亢進,協調運動異常,てんかん増悪,自殺念慮,多幸気分/悪心,嘔吐,腹部不快感,腹痛,下痢,口内炎,便秘,流涎(りゅうぜん)過多/複視,眼振,霧視/筋力低下,筋肉痛,関節痛/疲労,体重増加,回転性めまい,歩行障害,食欲減退,食欲亢進,異常感,倦怠感,体重減少,不規則月経,鼻出血,転倒,酩酊感,挫傷,無力症,発熱,尿失禁,上気道感染
(3)検査などでわかる副作用……肝機能異常,γ-GTP・AST・ALT増加/貧血,低ナトリウム血症,好中球減少症/心電図QT延長/尿中タンパク陽性/血中クレアチンホスホキナーゼ増加

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の作用が弱まる薬剤……カルバマゼピン(カルバマゼピン),フェニトイン(フェニトイン
(2)併用すると本剤の作用が弱まる可能性がある薬剤……CYP3A誘導作用をもつ薬剤(リファンピシン(リファンピシン),フェノバルビタール(バルビツール酸誘導体)など)
(3)併用すると本剤の作用が強まる可能性がある薬剤……CYP3A阻害作用をもつ薬剤(イトラコナゾール(深在性真菌治療薬)など)
(4)本剤との併用で効果が弱まる可能性がある薬剤……経口避妊薬(レボノルゲストレル(レボノルゲストレル)(子宮内黄体ホルモン放出システム))

海外評価 解説

  • 5点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27