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べんていびすきゅうにゅうえき

ベンテイビス吸入液

外用薬

処方薬情報の見方

種別

外用薬

大分類/中分類

吸入薬/吸入薬

解説タイトル

肺動脈性肺高血圧症治療薬

一般名 解説

イロプロスト
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

吸入剤 / 10μg1mL 1管 1,865.10円

製薬会社 解説

バイエル

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

プロスタグランジンI2誘導体製剤

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

肺動脈性肺高血圧症

解説 解説

肺動脈性肺高血圧症の治療薬には,内服薬(ボセンタン水和物(肺動脈性肺高血圧症治療薬(1))など),注射薬(エポプロステノールナトリウム,トレプロスチニル)がありますが,重症の肺高血圧症に対しては注射薬が使われています。ただし,注射薬は携帯用のポンプを身につけて持続的に体内に薬を送り続ける必要があるため(プロスタサイクリン持続静注療法),患者さんには大きな負担となっていました。
ベンテイビスおよびトレプロストは,注射薬と同様のプロスタグランジンI2(プロスタサイクリン)誘導体で,ベンテイビスは1日6~9回,トレプロストは1日4回の吸入という,より簡便な方法で使用することができます。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*両剤の添付文書による

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
[イロプロスト]出血している,または出血のリスクが高い人(活動性消化管潰瘍,外傷,頭蓋内出血など)/肺静脈閉塞性疾患を有する肺高血圧症/重度の冠動脈疾患または不安定狭心症/6カ月以内に心筋梗塞を発症した人/医師の管理下にない非代償性心不全/重度の不整脈/3カ月以内に脳血管障害(一過性脳虚血発作,脳卒中など)を発症した人/肺高血圧症に関連しない心機能障害を伴う先天性または後天性心臓弁疾患のある人
(2)慎重に使用すべき場合……[イロプロスト]気道疾患(急性気管支炎,急性肺感染症,慢性閉塞性肺疾患,重度の気管支ぜんそくなど)の合併/低血圧/失神の前歴/透析を受けている腎不全患者または腎障害のある患者(クレアチニンクリアランス30mL/分以下)/肝機能障害/高齢者/[トレプロスチニル]肺静脈閉塞性疾患のある患者(服用しないことが望ましい)/高度に肺血管抵抗が上昇している患者/出血傾向/低血圧/肝機能障害
(3)吸入方法……[イロプロスト]I-neb AADネブライザを使用して,1日6~9回吸入します。吸入間隔は少なくとも2時間以上あけて使用します。[トレプロスチニル]TD-300/Jネブライザを使用して,1日4回吸入します。吸入間隔は約4時間あけて使用します。
(4)危険作業に注意……めまいなどが現れることがあるので,高所作業,自動車の運転など危険を伴う機械の操作には十分に注意してください。
(5)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性:[イロプロスト]使用するときは授乳しないことが望ましい。[トレプロスチニル]治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

[イロプロスト](1)出血(脳出血,頭蓋内出血,鼻出血,喀血など)。(2)気管支けいれん。(3)過度の血圧低下。(4)失神。(5)血小板減少症。(6)頻脈。
[トレプロスチニル](1)過度の血圧低下,失神。(2)出血(消化管出血,鼻出血など)。(3)血小板減少,好中球減少。(4)甲状腺機能亢進症。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27