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べんていびすきゅうにゅうえき
ベンテイビス吸入液
処方薬
※以下は同じ解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
解説解説
肺動脈性肺高血圧症の治療薬には,内服薬としてボセンタン水和物(肺動脈性肺高血圧症治療薬(1)),ベラプロストナトリウム(肺動脈性肺高血圧症治療薬(2)),シルデナフィルクエン酸塩(肺動脈性肺高血圧症治療薬(3))など,注射薬としてエポプロステノールナトリウムがありますが,重症の肺高血圧症に対しては注射薬が使われています。ただし,注射薬は携帯用のポンプを身につけて持続的に体内に薬を送り続ける必要があるため(プロスタサイクリン持続静注療法),患者さんにとって大きな負担となっていました。
本剤は,注射薬のエポプロステノールナトリウムと同様のプロスタグランジンI2(プロスタサイクリン)誘導体で,同程度の効果があり,吸入(1日6~9回)というより簡便な方法で使用することができます。
本剤は,注射薬のエポプロステノールナトリウムと同様のプロスタグランジンI2(プロスタサイクリン)誘導体で,同程度の効果があり,吸入(1日6~9回)というより簡便な方法で使用することができます。
使用上の注意
警告解説
基本的注意解説
(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/出血している,または出血のリスクが高い人(活動性消化管潰瘍,外傷,頭蓋内出血など)/肺静脈閉塞性疾患を有する肺高血圧症/重度の冠動脈疾患または不安定狭心症/6カ月以内に心筋梗塞を発症した人/医師の管理下にない非代償性心不全/重度の不整脈/3カ月以内に脳血管障害(一過性脳虚血発作,脳卒中など)を発症した人/肺高血圧症に関連しない心機能障害を伴う先天性または後天性心臓弁疾患のある人
(2)慎重に使用すべき場合……気道疾患(急性気管支炎,急性肺感染症,慢性閉塞性肺疾患,重度の気管支ぜんそくなど)の合併/低血圧/肝機能障害/透析を受けている腎不全患者または腎障害のある患者(クレアチニン・クリアランス30mL/分以下)
(3)吸入方法……本剤はI-neb AADネブライザを使用して,1日6~9回吸入します。吸入間隔は少なくとも2時間以上あけて使用します。
(4)危険作業に注意……めまいなどが現れることがあるので,高所作業,自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事する際には十分に注意してください。特に使用初期には注意します。
(5)その他……
・妊婦での安全性……有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性……使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性……未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
(2)慎重に使用すべき場合……気道疾患(急性気管支炎,急性肺感染症,慢性閉塞性肺疾患,重度の気管支ぜんそくなど)の合併/低血圧/肝機能障害/透析を受けている腎不全患者または腎障害のある患者(クレアチニン・クリアランス30mL/分以下)
(3)吸入方法……本剤はI-neb AADネブライザを使用して,1日6~9回吸入します。吸入間隔は少なくとも2時間以上あけて使用します。
(4)危険作業に注意……めまいなどが現れることがあるので,高所作業,自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事する際には十分に注意してください。特に使用初期には注意します。
(5)その他……
・妊婦での安全性……有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性……使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性……未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
重大な副作用解説
(1)出血(脳出血,頭蓋内出血など)。(2)気管支けいれん。(3)過度の血圧低下。(4)失神。(5)血小板減少症。(6)頻脈。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用解説
併用してはいけない薬解説
併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。
注意して併用すべき薬
海外評価解説
プレグナンシー・カテゴリー解説
- [ご利用上の注意]
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第30版(2018年2月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて株式会社 法研に帰属します。
データ更新日:2018/02/09