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てりぼんひかちゅうよう

テリボン皮下注用

注射薬

処方薬情報の見方

種別

注射薬

大分類/中分類

在宅で管理する注射薬/骨粗鬆症の薬

解説タイトル

骨粗鬆症治療薬

一般名 解説

テリパラチド酢酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

注射用剤 / 56.5μg 1瓶 10,548.00円
注射用剤 / 56.5μg 1瓶(溶解液付) 10,967.00円

製薬会社 解説

旭化成

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)治療薬

規制 解説

使用量と回数 解説

[皮下注用]1週間に1回56.5μgを皮下注射。使用は24カ月間(104週)まで。[オートインジェクター]1週間に2回,28.2μgを皮下注射。使用は24カ月間(104週)まで。

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

骨折の危険性の高い骨粗鬆症(適用にあたっては,低骨密度,既存骨折,加齢,大腿骨頸部骨折の家族歴などの骨折の危険因子をもつ患者を対象とする)

解説 解説

フォルテオとオスタバロは1日1回,自分で注射できる薬剤です。テリボン皮下注用は週に1回,医療機関で注射する薬剤ですが,オートインジェクターは自己注射も可能で,週に2回注射します。
最近ではさまざまな骨粗鬆症の治療薬がありますが,「骨密度が上がる」または「骨量が増える」といった例は多くはなく,大部分は骨密度が下がるのを食い止める現状維持がせいぜいでした。しかし,ここに掲載する製剤は骨形成促進薬で,皮下注射することで骨形成を促進し,骨折の危険性の高い骨粗鬆症患者の骨密度を増加させ,骨折抑制効果を発揮します。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*フォルテオ,テリボン,オスタバロの添付文書による

(1)使用してはいけない場合……高カルシウム血症/骨肉腫発生のリスクが高いと考えられる以下の人: 骨ページェット病,原因不明のアルカリフォスファターゼ高値,小児および若年者で骨端線が閉じていない人,過去に骨への影響が考えられる放射線治療を受けた人/原発性の悪性骨腫瘍または転移性骨腫瘍/骨粗鬆症以外の代謝性骨疾患(副甲状腺機能亢進症など)/妊婦または妊娠している可能性のある人/[フォルテオのみ]本剤の成分またはテリパラチド酢酸塩に対するアレルギーの前歴,授乳婦/[テリボンのみ]本剤の成分またはテリパラチドに対するアレルギーの前歴/[オスタバロのみ]本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に使用すべき場合……腎障害/心疾患/尿路結石およびその前歴/[テリボンのみ]低血圧
(3)血清カルシウムの上昇……本剤の投与後約4~6時間を最大として一過性の血清カルシウム値上昇がみられます。吐きけ・嘔吐,便秘,腹痛,食欲不振,嗜眠(しみん),筋力低下などの血清カルシウム値上昇が疑われる症状が認められた場合は,すぐに医師に連絡してください。
(4)閉経前……閉経前の骨粗鬆症患者での安全性および有効性は確立していません。
(5)急激な血圧低下など……本剤投与直後から数時間後にかけて,一過性の急激な血圧低下に伴う起立性低血圧,めまい,動悸,頻脈,意識消失,転倒などが現れることがあります。投与開始後数カ月以上を経て初めて発現することもあるので,本剤投与時には以下の点に留意してください。(1)投与後30分程度はできるかぎり状態に注意し,特に外来で投与した場合には,安全を確認してから帰宅してください。(2)投与後に血圧低下,めまい,立ちくらみ,動悸,気分不良,顔面蒼白,冷汗などが現れた場合には,症状がおさまるまで座るか横になって様子をみてください。
(6)保存方法……[フォルテオ,テリボン皮下注オートインジェクター,オスタバロ]使用開始後も冷蔵庫に入れ,凍結を避け,2~8℃で遮光保存します。使用するときは室温に戻しておきます。
(7)自己注射……[フォルテオ皮下注キット](1)注射部位は腹部,大腿部として,広範に順序よく移動して(部位を変えて)注射する。(2)本剤の1キットは28日用なので,使用開始日より28日を超えて使用しないこと。[テリボン皮下注オートインジェクター](1)投与直前まで本剤の先端部のキャップを外さないこと。キャップを外したら直ちに投与すること。(2)投与前に内容物を目視により確認すること。異物または変色が認められる場合は使用しないこと。(3)注射部位は腹部,大腿部,上腕部として,広範に順序よく移動して(部位を変えて)注射する。(4)本剤は1回使用の製剤であり,再使用しないこと。[オスタバロ皮下注カートリッジ](1)専用の注入器を用いて使用すること。(2)注射部位は腹部とし,投与ごとに注射部位を変えること。
(8)避妊……妊娠する可能性がある女性は,治療上の有益性が危険性を上回ると判断されたときのみ使用されます。使用期間中は適切な避妊を行ってください。動物実験で胎児毒性(胚死亡)などが報告されています。
(9)危険作業に注意……使用中に起立性低血圧,めまい,立ちくらみなどが現れることがあるので,高所での作業,自動車の運転など危険を伴う作業に従事する場合には注意してください。
(10)その他……
・授乳婦での安全性:[テリボン,オスタバロ]治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児などでの安全性:小児および若年者で骨端線が閉じていない患者には使用しない。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック,アナフィラキシー(呼吸困難,意識消失,血圧低下,発疹など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

[フォルテオ]
(1)使用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(口腔粘膜浮腫,顔面浮腫,全身性じん麻疹)
(2)おこることがある副作用……悪心,食欲不振,上腹部痛,腹部不快感,嘔吐,胃炎,口渇/頭痛,浮動性めまい,体位性めまい,傾眠,神経過敏,けいれん/筋けい縮,関節痛,関節炎,筋肉痛,四肢痛/動悸/発疹,かゆみ,紅斑/腎結石症,頻尿/呼吸困難/結膜出血/注射部位反応(紅斑,血腫,疼痛,硬結,かゆみ,変色,腫脹など→投与ごとに注射部位を変えること)/ほてり,倦怠感,脱力感,熱感,胸痛,背部痛,胸部不快感
(3)検査などでわかる副作用……血中尿酸上昇,高尿酸血症,AL-P上昇,血中カリウム上昇,高カルシウム血症/血圧低下,心電図ST部分下降,心電図T波振幅減少/血中尿素上昇,血中クレアチニン上昇/肝機能異常(AST・ALT・γ-GTP上昇)/白血球増加

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると血清カルシウム値が上昇するおそれがある薬剤……活性型ビタミンD製剤(活性型ビタミンD3製剤)(活性型ビタミンD3外用薬)(カルシトリオール,マキサカルシトール,ファレカルシトリオール,エルデカルシトール,アルファカルシドールなど)→併用は避けることが望まれます。
(2)併用すると不整脈が現れることがある薬剤……ジギタリス製剤(ジギタリス製剤) (ジゴキシンなど)

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27