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めさらじんちょうようじょう

メサラジン腸溶錠

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

胃腸の薬/その他の胃腸薬

解説タイトル

潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬(1)

一般名 解説

メサラジン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 400mg 1錠 21.00円

製薬会社 解説

沢井=日本ジェネリック

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬

規制 解説

使用量と回数 解説

潰瘍性大腸炎の場合,1日1,500mgを3回に分けて服用。寛解期には必要に応じて1日1回の服用も可。ただし活動期には1日4,000mgを2回に分けて服用。(アサコール,メサラジン腸溶錠は1日2,400mgを3回に分けて服用。寛解期には必要に応じて1日1回の食後服用も可。ただし活動期には1日3,600mgを3回に分けて服用。リアルダは1日1回2,400mg,活動期には4,800mg服用)/クローン病の場合,1日1,500~3,000mgを3回に分けて服用。/小児は処方医の指示通りに服用。

識別コード 解説

400mg 包装コード:400 SW-M 本体コード:SW M 400

その他 解説

保険収載年:1996/9

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

[サラゾスルファピリジンの適応症]潰瘍性大腸炎,限局性腸炎,非特異性大腸炎/[メサラジンの適応症]潰瘍性大腸炎(重症を除く)/クローン病(アサコール,リアルダ,メサラジン腸溶錠を除く)

解説 解説

サラゾスルファピリジンはプロドラッグの一つで,服用薬の大部分は大腸に運ばれ,そこで腸内細菌の作用を受けて5-アミノサリチル酸(メサラジン)と免疫調節作用のあるスルファピリジン(抗菌薬サルファ剤の仲間)に分解・吸収されます。潰瘍性大腸炎の原因はいまだに不明で本剤の作用機序もはっきりとわかっていませんが,5-アミノサリチル酸の抗炎症作用によって効果を表すのだろうと推定されています。
メサラジンは,そのまま服用するとその大部分は小腸上部で吸収されて効果を発揮できないため,成分の放出をゆっくりにして患部に届くよう調節・制御してあります。
サラゾスルファピリジン,メサラジンのいずれも軽症から中等症の潰瘍性大腸炎に用いられ,重症の場合はステロイド薬や免疫抑制薬などが用いられます。メサラジン(アサコール,リアルダ,メサラジン腸溶錠を除く)はクローン病も適応となっています。一方,サラゾスルファピリジン(サラゾスルファピリジン)は関節リウマチの治療にも使われます。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*メサラジン(ペンタサ)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……重い腎機能障害・肝機能障害/本剤の成分に対するアレルギーの前歴/サリチル酸エステル類・サリチル酸塩類に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……腎機能・肝機能の低下している人(重症の場合を除く)/サラゾスルファピリジンに対するアレルギー
(3)便の色……本剤のコーティング剤は水に溶けないため,便の中に白いものがみられることがあります。
(4)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:専門医の管理下で服用。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)間質性肺疾患(発熱,せき,呼吸困難などを伴う好酸球性肺炎,肺胞炎,肺臓炎,間質性肺炎など)。(2)再生不良性貧血,汎血球減少,無顆粒球症,血小板減少症。(3)間質性腎炎,ネフローゼ症候群,腎機能低下,急性腎障害。(4)心筋炎,心膜炎,胸膜炎。(5)肝炎,肝機能障害,黄疸。(6)膵炎。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ,丘疹,じん麻疹,紅斑,じん麻疹)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……脱毛/腹痛,血便,下血,吐きけ,嘔吐,食欲不振,粘液便,便秘,腹部膨満感,口内炎/頭痛,筋肉痛,関節痛,ループス様症候群,発熱,むくみ,全身倦怠感,末梢神経障害,めまい,胸部痛,頸部痛/尿着色
(3)検査などでわかる副作用……アミラーゼ上昇/AST・ALT・AL-P・γ-GTP・ビリルビン上昇/クレアチニン・尿中NAG・尿中ミクログロブリン上昇,尿タンパクなどの腎機能異常/白血球減少,好酸球増多,貧血/CK上昇

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)本剤と併用すると尿中へのNa・K・Clイオンの排泄が増加する薬剤……利尿薬,ステロイド薬(副腎皮質ステロイド薬
(2)本剤と併用すると骨髄抑制が現れるおそれがある薬剤……アザチオプリン(アザチオプリン),メルカプトプリン水和物(メルカプトプリン水和物

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • B

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27