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シルデナフィルVI

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

皮膚科・泌尿器科の薬/泌尿器科の薬

解説タイトル

シルデナフィルクエン酸塩ほか

一般名 解説

シルデナフィルクエン酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 25mg 【健康保険適応外】
錠剤 / 50mg 【健康保険適応外】

製薬会社 解説

武田テバファーマ=武田

先発/ジェネリック 解説

健康保険適応外

分類 解説

勃起不全治療薬

規制 解説

使用量と回数 解説

1日1回,性行為の約1時間前に25~50mgを服用。高齢者(65歳以上),肝機能障害,重度の腎機能障害がある場合の開始服用量は25mg。

識別コード 解説

25mg 包装コード:TV S 25 本体コード:TV S 25
50mg 包装コード:TV S 50 本体コード:TV S 50

その他 解説

発売年:1999/3

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

勃起不全(満足な性行為を行うに十分な勃起とその維持ができない人)
*バイアグラとシアリスのみ,「勃起不全による男性不妊」を目的とした場合に限り保険適応となります。

解説 解説

アメリカで最初に発売され,日本でも個人輸入する人が増えたため,製造許可がおりました。シルデナフィルはアメリカでは50mgと100mg錠の発売ですが,日本では25mgと50mg錠です。シルデナフィルの類似薬として,2004年にはバルデナフィル,2007年にはタダラフィルが日本でも発売されました。
本剤は医師の処方がないと買えません。まず受診してください。よくEDという言葉を耳にします。これはerectile dysfunctionの略です。イギリスのNHS(公営医療保険)では,前立腺がん・脊髄損傷・腎不全・糖尿病・パーキンソン病・多発性硬化症などを治療している場合は,シルデナフィルについて保険給付しています。
日本では2022年に,バイアグラとシアリスのみは「勃起不全による男性不妊」を目的とした場合に限り保険適応となりました。

使用上の注意

警告 解説

(1)本剤と硝酸剤または一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン(亜硝酸誘導体),亜硝酸アミル,硝酸イソソルビド(亜硝酸誘導体),ニコランジル(亜硝酸誘導体)など)との併用により降圧作用が増強し,過度に血圧を下降させることがあります。本剤服用の前には,硝酸剤・一酸化窒素供与剤を服用していないことを十分確認し,服用中および服用後もそれらを服用しないように十分注意してください。
(2)服用によって死亡例を含む心筋梗塞などの重篤な心血管系などの有害事象が報告されているので,事前に心血管系障害の有無などを十分確認することが必要です。

基本的注意 解説

*すべての製剤の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……[すべての製剤]本剤の成分に対するアレルギーの前歴/硝酸剤・一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン(亜硝酸誘導体),亜硝酸アミル,硝酸イソソルビド(亜硝酸誘導体),ニコランジル(亜硝酸誘導体)など)の服用中/心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる人/重い肝機能障害/低血圧,治療による管理をしていない高血圧/脳梗塞・脳出血・心筋梗塞の前歴が最近6カ月以内にある人/網膜色素変性症/可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激薬(リオシグアト(慢性血栓塞栓性肺高血圧症治療薬))の服用中
[シルデナフィルクエン酸塩,バルデナフィル塩酸塩水和物のみ]脳梗塞・脳出血・心筋梗塞の前歴が最近6カ月以内にある人
[シルデナフィルクエン酸塩のみ]アミオダロン塩酸塩(アミオダロン塩酸塩)の服用中
[バルデナフィル塩酸塩水和物のみ]先天性のQT延長の人(QT延長症候群),クラスⅠa(キニジン(キニジン硫酸塩水和物),プロカインアミド(プロカインアミド塩酸塩)など)またはクラスⅢ(アミオダロン塩酸塩(アミオダロン塩酸塩),ソタロール(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))など)の抗不整脈薬の服用中/血液透析が必要な腎障害/不安定狭心症/CYP3A4を阻害する薬剤(リトナビル(エイズ治療薬(2)),アタザナビル(エイズ治療薬(2)),ホスアンプレナビル(エイズ治療薬(2)),ロピナビル・リトナビル配合剤(エイズ治療薬(2)),ダルナビルを含有する製剤(エイズ治療薬(2)),ケトコナゾール(外用薬を除く),イトラコナゾール(深在性真菌治療薬),コビシスタットを含有する製剤(エイズ治療薬(3)))の服用中
[タダラフィルのみ]コントロール不良の不整脈/心筋梗塞の前歴が最近3カ月以内にある人/脳梗塞・脳出血の前歴が最近6カ月以内にある人
(2)慎重に服用すべき場合……陰茎の構造上欠陥(屈曲,陰茎の線維化,ペイロニー病など)のある人/持続勃起症の素因となり得る疾患(鎌状赤血球性貧血,多発性骨髄腫,白血病など)のある人/PDE5阻害薬(肺動脈性肺高血圧症治療薬(3))または他の勃起不全治療薬の服用中/出血性疾患,消化性潰瘍/高齢者
[シルデナフィルクエン酸塩のみ]重い腎機能障害/肝機能障害(重度の肝機能障害を除く)/多系統萎縮症(シャイ・ドレーガー症候群など)
[バルデナフィル塩酸塩水和物のみ]中等度の肝機能障害/CYP3A4を阻害する薬剤(マクロライド系抗生物質(マクロライド)など)の服用中/α-遮断薬の服用中
[タダラフィルのみ]重度勃起不全/コントロールが十分でない高血圧
(3)服用法……(1)通常,性行為の1時間前に服用します。1日の服用は1回,24時間以上の間隔をあけます。シルデナフィルクエン酸塩は,食事とともに服用すると,空腹時に服用した場合に比べて効果の発現時間が遅れることがあります。(2)本剤は,催淫剤,性欲増進剤ではありません。また,性行為感染症を防ぐ効果はありません。
(4)検査……(1)[シルデナフィルクエン酸塩]動物実験において,メラニン色素に富む網膜との親和性が高いとの報告があります。長期に服用するときには,眼科的検査を受ける必要があります。(2)[バルデナフィル塩酸塩水和物]臨床薬理試験で,服用によるQTc延長がみられていることから,心血管系障害・肝機能障害がある人は必要に応じて心電図検査を受ける必要があります。
(5)服用中止……本剤の服用後に急激な視力低下や急激な視力喪失が現れた場合には,本剤の服用を中止し,速やかに眼科専門医の診察を受けてください。
(6)グレープフルーツジュース……[タダラフィル]本剤とグレープフルーツジュースを一緒にとると,本剤の作用が強まることがあるので,服用中はグレープフルーツジュースを飲まないようにしてください。
(7)危険作業に注意……本剤を服用すると,めまい,視覚障害などをおこすことがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は十分に注意してください。

重大な副作用 解説

[タダラフィル](1)発疹,じん麻疹,顔面浮腫,剥脱(はくだつ)性皮膚炎,皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群)などの過敏症。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

[シルデナフィルクエン酸塩]
(1)すぐに処方医に連絡する副作用……血管拡張(ほてり,潮紅),胸痛,動悸,頻脈,不整脈,末梢性浮腫,心筋梗塞,失神/頭痛,めまい,傾眠,昏迷,異常感覚,下肢けいれん,記憶力低下,興奮,緊張亢進,錯乱,思考異常,神経炎,神経過敏,神経症,不安,不眠症,無気力/悪心,胃腸障害,口渇,消化不良,腹痛,おくび(げっぷ),胃炎,胃不快感,下痢,口唇乾燥,舌障害,白舌,腹部膨満,便秘,嘔吐,嚥下(えんげ)障害/陰茎痛,射精障害,朝立ちの延長,半勃起持続,勃起の延長,持続勃起,尿路感染,前立腺疾患/鼻炎,呼吸障害,鼻閉,咽頭炎,ぜんそく,鼻出血,気道感染症,副鼻腔炎/関節痛,筋肉痛,骨痛,背部痛/発疹,かゆみ,眼瞼のかゆみ,脱毛症,男性型多毛症,発汗,皮膚乾燥,皮膚障害,紅斑/眼充血,結膜炎,彩視症,視覚障害,眼乾燥,眼痛,屈折障害,光視症,味覚異常,味覚消失,流涙異常,羞明(しゅうめい)(まぶしい),霧視,視力低下,網膜出血,網膜静脈閉塞,突発性難聴/疼痛,熱感,インフルエンザ症候群,リンパ節症,体重増加,疲労,無力症,過敏性反応,感染症
(2)検査などでわかる副作用……高血圧,不完全右脚ブロック,低血圧/AST・ALT・LDH・血中トリグリセリド・γ-GTP・血中アミラーゼ・血中ビリルビン増加,LAP・血清リン脂質上昇,血中アルブミン減少,総タンパク減少/ヘマトクリット減少・増加,ヘモグロビン減少,リンパ球減少症,リンパ球増加症,好酸球増加症,赤血球減少症,赤血球増加症,白血球増加症/CK・BUN増加,血中ナトリウム減少,血中リン増加,血中尿酸増加,ウロビリノーゲン増加,尿中ブドウ糖陽性,尿中赤血球陽性,尿中タンパク陽性

併用してはいけない薬 解説

[すべての製剤](1)硝酸剤およびNO供与剤(亜硝酸誘導体)(冠血管拡張薬)→降圧作用を強め,過度に血圧を下げることがあります。(2)可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激薬(リオシグアト(慢性血栓塞栓性肺高血圧症治療薬))→血圧低下をおこすおそれがあります。
[シルデナフィルクエン酸塩のみ]アミオダロン塩酸塩(アミオダロン塩酸塩)→QTc延長作用が強まるおそれがあります。
[バルデナフィル塩酸塩水和物のみ](1)CYP3A4を阻害する薬剤(リトナビル(エイズ治療薬(2)),アタザナビル(エイズ治療薬(2)),ホスアンプレナビル(エイズ治療薬(2)),ロピナビル・リトナビル配合剤(エイズ治療薬(2)),ダルナビル(エイズ治療薬(2)),ケトコナゾール(外用薬を除く),イトラコナゾール(深在性真菌治療薬),コビシスタットを含有する製剤(エイズ治療薬(3)))→本剤の作用を著しく強めます。(2)クラスⅠa抗不整脈薬(キニジン(キニジン硫酸塩水和物),プロカインアミド(プロカインアミド塩酸塩)など),クラスⅢ抗不整脈薬(アミオダロン塩酸塩(アミオダロン塩酸塩),ソタロール塩酸塩(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))など)→QTc延長がみられます。

注意して併用すべき薬

[シルデナフィルクエン酸塩]
(1)併用すると本剤の血中濃度が上昇することがある薬剤……CYP3A4阻害薬(リトナビル(エイズ治療薬(2)),ニルマトレルビル・リトナビル(パキロビッドパック),ダルナビルエタノール付加物(エイズ治療薬(2)),エリスロマイシン(マクロライド),シメチジン(ヒスタミンH2受容体拮抗薬),ケトコナゾール〈経口薬:国内未発売〉,イトラコナゾール(深在性真菌治療薬)など)
(2)併用すると本剤の血中濃度が低くなることがある薬剤……CYP3A4誘導薬(ボセンタン水和物(肺動脈性肺高血圧症治療薬(1)),リファンピシン(リファンピシン)など)
(3)併用すると降圧作用が強まることがある薬剤……アムロジピンベシル酸塩(カルシウム拮抗薬)などの降圧薬,ドキサゾシンメシル酸塩(交感神経アルファ遮断薬)などのα-遮断薬,カルペリチド(注射薬)など

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • B

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27