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れとろぞーる

レトロゾール

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

がんに使われる内服薬/ホルモン剤・抗ホルモン剤

解説タイトル

アロマターゼ阻害薬

一般名 解説

レトロゾール
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 2.5mg 1錠 72.00円

製薬会社 解説

日本化薬

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

非ステロイド性アロマターゼ阻害薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

2.5mg 包装コード:2.5mg 本体コード:NK 7301:2.5

その他 解説

保険収載年:2006/4

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

閉経後乳がん/[レトロゾールのみの適応症]生殖補助医療における調節卵巣刺激/多のう胞性卵巣症候群における排卵誘発/原因不明不妊における排卵誘発

解説 解説

アロマターゼは女性ホルモン(エストロゲン)を体内で合成するのに必要な酵素です。アロマターゼ阻害薬は,アロマターゼの作用を抑えることで体内の女性ホルモンの量を少なくし,乳がんの増殖を抑えます。
レトロゾールのみは,2022年に不妊治療薬として保険適応となりました。不妊に対するレトロゾールの使用は,患者およびパートナーの検査を十分に行ったうえで判断します。原発性卵巣不全が認められる場合や妊娠不能な性器奇形,妊娠に不適切な子宮筋腫の合併など,妊娠に不適当な場合にはレトロゾールは用いられません。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*アリミデックス,アロマシン,フェマーラの添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性がある人,授乳婦/[レトロゾールのみ]〈不妊治療の場合〉活動性の血栓塞栓性疾患
(2)慎重に服用すべき場合……重い肝機能障害・腎機能障害/[レトロゾールのみ]〈不妊治療の場合〉本人および家族の前歴などで一般に血栓塞栓症発現リスクが高いと認められる人
(3)骨粗鬆症(こつそしょうしょう),骨折……[閉経後乳がんの場合]本剤の影響で骨粗鬆症,骨折がおこりやすくなるので,骨密度などを定期的に検査します。
(4)不妊治療……(1)レトロゾールを不妊治療に用いる場合は,1日1回2.5mgを月経周期3日目から5日間服用します。十分な効果が得られない場合は,次周期以降の1回投与量を5mgに増量できます。(2)不妊治療に用いると卵巣過剰刺激症候群が現れることがあるので,5日間の服用終了後も含め,少なくとも当該不妊治療期間中は以下のモニタリングを実施し,これらの兆候が認められた場合には直ちに医師などに相談してください→自覚症状(下腹部痛,下腹部緊迫感,悪心,腰痛など)/急激な体重増加/超音波検査などによる卵巣腫大。(3)多のう胞性卵巣症候群における排卵誘発および原因不明不妊における排卵誘発に用いた場合,卵巣過剰刺激の結果として多胎妊娠の可能性があります。
(5)危険作業に注意……本剤の服用により,嗜眠(しみん),無力症,傾眠,めまいなどが報告されています。服用中は,高所作業や自動車の運転など危険を伴う機械の操作は十分に注意してください。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)肝炎,肝機能障害,黄疸。
[アナストロゾール,レトロゾール](2)血栓症・塞栓症。
[アナストロゾール](3)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群)。(4)アナフィラキシー,血管浮腫,じんま疹。(5)間質性肺炎。
[レトロゾール](6)心不全,狭心症。(7)中毒性表皮壊死融解症(TEN),多形紅斑。(8)卵巣過剰刺激症候群(不妊治療に用いた場合:卵巣腫大,下腹部痛,下腹部緊迫感,腹水,胸水,呼吸困難,卵巣破裂,卵巣茎捻転,脳梗塞,肺塞栓を含む血栓塞栓症,肺水腫,腎不全など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

[エキセメスタン]
(1)おこることがある副作用……多汗,めまい,しびれ(感),頭痛,知覚障害,ふらつき(感),不眠(症),抑うつ,不安,手根管症候群,傾眠/悪心,食欲不振,腹痛,嘔吐,腸管閉塞,のどの通過障害感,胃もたれ感,下痢,心窩部(しんかぶ)痛/発疹,脱毛(症),爪の変化,じん麻疹,かゆみ/関節痛,筋骨格痛,骨折,骨粗鬆症,弾発指,狭窄性腱鞘炎/動悸/鼻出血,かぜ症候群,肺炎/膀胱炎/不正(子宮)出血,帯下(おりもの)/ほてり,疲労,疼痛,体重減少,倦怠(感),体臭,むくみ,味覚異常,嗅覚障害,過敏症
(2)検査などでわかる副作用……肝機能異常,AL-P上昇/高血圧,低血圧/尿検査異常

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の作用が弱まる可能性がある薬剤……[エキセメスタン]エストロゲン含有製剤(卵胞ホルモン)/[レトロゾール]CYP3A4を誘導する薬剤(タモキシフェンクエン酸塩(タモキシフェンクエン酸塩ほか),リファンピシン(リファンピシン)など)
(2)併用すると本剤の作用が強まる可能性がある薬剤……[レトロゾール]CYP2A6を阻害する薬剤(メトキサレン(メトキサレン)など),CYP3A4を阻害する薬剤(アゾール系抗真菌薬(深在性真菌治療薬)など)

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • D

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27