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ばんこまいしんえんさんえん

バンコマイシン塩酸塩

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

抗生物質/腸内細菌用抗生物質

解説タイトル

バンコマイシン

一般名 解説

バンコマイシン塩酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

散剤 / 500mg 1瓶 813.00円

製薬会社 解説

マイランEPD=ヴィアトリス

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

グリコペプチド系抗生物質

規制 解説

使用量と回数 解説

感染性腸炎:1回0.125~0.5gを1日4回。骨髄移植時の消化管内殺菌:1回0.5gを非吸収性の抗菌薬,抗真菌薬と併用して1日4~6回。

識別コード 解説

その他 解説

保険収載年:1991/11

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌),クロストリジウム・ディフィシルによる感染性腸炎(偽膜性大腸炎を含む)/骨髄移植時の消化管内殺菌

解説 解説

バンコマイシンはMRSA感染症に対する特効薬として,主に院内感染時などに点滴用静脈注射薬として使用されています。しかし,近年,バンコマイシンに対する耐性菌が増加しており,問題となっています。内服薬としては,上部消化管の術後(主として胃がん)に発症したMRSA腸炎などに用いられます。

使用上の注意

警告 解説

 近年,バンコマイシンに対する耐性菌が増加しており,現在,バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)感染症とバンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌(VRSA)感染症が,感染症法の五類感染症に指定されています。本剤の服用にあたっては,感染症の治療に十分な知識と経験をもつ医師のもとで指導を受け,耐性菌の発現を防がなければなりません。

基本的注意 解説

*バンコマイシン塩酸塩(塩酸バンコマイシン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分によるショックの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……本剤の成分,またはペプチド系・アミノグリコシド系抗生物質に対するアレルギーの前歴/ペプチド系・アミノグリコシド系抗生物質による難聴,またはその他の難聴がある人/腎障害/高齢者
(3)耐性菌発現の防止……「警告」にもあるように本剤に対する耐性菌が増加しています。感染性腸炎で服用したあと7~10日以内に下痢,腹痛,発熱などの症状改善の兆候がまったくみられないときは,すぐに処方医に連絡してください。服用が中止になります。
(4)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック。(2)注射薬で,アナフィラキシー,急性腎障害,間質性腎炎,汎血球減少,無顆粒球症,血小板減少,皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN),剥脱(はくだつ)性皮膚炎,薬剤性過敏症症候群,第8脳神経障害,偽膜性大腸炎,肝機能障害,黄疸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発熱,発疹,潮紅,悪寒,じん麻疹,かゆみ)
(2)すぐに処方医に伝える副作用……下痢,悪心,嘔吐,食欲不振/口内炎,舌炎
(3)検査などでわかる副作用……好酸球増多,白血球減少,血小板減少,貧血/AST・ALT・AL-P上昇/BUN上昇,クレアチニン上昇

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の作用が弱まるおそれがある薬剤……コレスチラミン(コレスチラミン

海外評価 解説

  • 5点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • B

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27